レッスンでは筋トレをしないような印象があるかもしれませんけれど、そんなことはありませんで、似たようなことは毎回常にしているんです。
ただ、目的が違うんです。
以前にも少しお話しましたけれど、力を抜く訓練として筋トレをしているんですね。
それはどういうことかと言いますと、骨格を構造的に使いこなす訓練なんです。
一見似たような姿勢でありましても、筋肉で耐えているのか?構造的に支えているのか?というのは全く違います。
構造的???
と思われると思いますけれど、それはひとまずおいておきまして、私はマイムに人生を捧げようと思った時から、
「身体は歳をとれば動かなくなるもの」
ということを前提に身体をつくってきているんですね。
若さに任せてガンガン動いて、ということを捨てたんです。
ん?歳相応の動きをしておくということではありませんよ。
「歳をとっても良い動きが出来るように」
ということでもあります。
ですからそれは、歳をとったら筋肉が衰えるから、今のうちからしっかり鍛えましょう、という考えではありませんで、筋肉に頼らないよう、骨格の構造を使いこなせるように、ということなんです。
で、構造的って何?ですけれど、それは関節の構造、つまり骨を効果的に連結させたり、建築的な考え方でアーチ構造による強度を取り入れたり、ということなんです。
それをより精度の高いものになるするために、しっかりと負荷を掛けて訓練するんです。
軽い負荷では、本当にきちんと使えているか、検証出来ないんですね。精度が悪くても姿勢を作れてしまいますから。
(この辺りのことは、ここでの説明だけでは誤解を生じてしまうかもしれません。。。)
例えば、マイムのクラス(主に「JIDAIクラス」)でたまぁに行なうのが、
床に這いつくばるような格好、いえいえ、空を飛んでいるような姿になるんですけど、一見キツそうな姿勢を出来るだけ楽に行なうんですね。(楽しいんですよ~ぉ。)
で、こういうことをしていきますと、もちろん、筋肉は鍛えられます。
(女性にはいいかもしれませんね。)
こういった訓練をいろいろとしているんですけど、端から見ますと、ただの筋トレかもしれませんし、あるいは何やってんの???ふざけてるの?というものも結構あります。
先だってプロゴルフの方に伝えた歩き方の訓練も、ふざけた感じにしか見えないかも。
けれど、何度もいいますけれど、あくまで構造を感じ、作る稽古なんです。
また話が長くなりますから、別の機会にしたいと思いますけれど、構造を活かすことで、体も軽やかになるんですよね。筋肉を使い過ぎているから、動きが重苦しくなるんです。
構造、本当にお勧めです。