オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

3つの調整能力

オーガニックマイムで大切な調整能力3つ!



◎身体の調整能力・・・身体表現する身体としましてはおそらく最も大切な要素ですね。


たとえば、右手と左手が異なるリズムで動くでありますとか、身体重心の位置のコントロールなど。



それから、感情の調整能力・・・演ずる者にとっては、全く外せませんね。


表面的な演技ではなく、呼吸の変化が伴っているかどうかは大切です。気持ちとしましては脈拍も。



そして最後に、精神の調整能力


眼の色が変わるかどうかがポイントだと思います。




さらに、この最後の精神の調整能力によって、身体の調整と感情の調整を統合!する必要があります。



いつもお話ししておりますように、身体がよく動き、演技力があるからといって、それはやはり2つの力。


この2つが1つになるということこそが、オーガニックマイムで求められること。
ですから・・・



身体を動かしてはいけません!


身体は内面の変化によって動かされるのです。
内面の変化を待たなくてはいけません。
身体が先走ってはいけません。



感情を表そうとしてはいけません!


感情は顔の表情を変えたり、手足を動かすことではありません。
脈拍、血流、気道の広さなどの変化を待たなくてはいけません。



精神の調整能力という言葉を使いましたけれど、これは瞑想です


自分の身体の変化、心の変化を出来るだけ深部で感じ取ること。
この深部を感じないまま表面、つまり身体や表情を動かしてはいけません。



深部では身体と心は完全に一体化しています
その一体化されたものを、一体化されたまま表面に浮かび上がらせるのです。


深部でのちょっとしたズレは、表面に到達した時には、大きなズレとなってしまいます。




とまぁ、とてつもないことです。
私だって、ほんとにまだまだです。

ですから、3つの調整能力のうち興味の持てるものや、得意なものを楽しみながら伸ばしていき
徐々に苦手なものにもトライしていくというのがいいのではないかしら?と思うんです。


得意なものが伸びていきますと、どこかで壁にぶつかります。
その壁を乗り越えるには、必ずそれ以外の調整能力が必要になってきますから、自然に苦手なものに手を出すことになりますものね。