オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

動きにドラマを!

9月5日JIDAI オーガニックマイムな夕べ>

に向けましての、それぞれのソロ作品の稽古が良い感じになってきていますよ。

ソロ作品は基本的に、出演者が自身で作っているんです。


JIDAIのアドバイスといいますのは、主に、内面に関することですね。
プラス、その内面を見せるのにどういった構成・演技が効果的か?といったことでしょうか。


たとえば、設定したシチュエーションの中で、その動作をするのは、どういうモチベーションからなのか?
その人物は、何故そこに向かって移動したのか?
みたいなことを、確認させてもらうわけです。


全ての動きには、その行動に対するモチベーションがあります。
後ろを向くといった場合でありましても、体操でもない限り、何らかのきっかけがあり、自分の意思で後ろを向こうと思うわけで、そのきっかけと意思、つまりモチベーションをはっきりとさせることが大事だと思うんです。

それによって、リズムや間、呼吸など全てが変わってきますでしょ?
たとえば、後ろを向くという行為そのものが大事ということではないんです。
大事なことは、後ろを向いたことよりも、後ろを向きたいという気持ちが起きたこと、その内面の変化を観ている人に伝えることだと思うんです。

そういった1つ1つの動きに対するモチベーションが見えないままに演技をしていきますと、その行為は単に説明をしているだけになってしまうんです。
それでは後ろを向き始めてから向き終わるまでの間に、

なんのドラマも無いではありませんか!

「後ろを向きました」っていう説明になってしまいます。

たったの1秒くらいの行為かもしれませんけど、やはりその1秒の間にもドラマが欲しいわけです。

動きで説明するという行為は、ジェスチャーであってマイムではありません。
少なくとも、オーガニックマイムではありません!

動きを見せるわけではなく、動きを通して内面の動きが見えるようにしたいではありませんか。


そういった意味で、作品の形が早くに出来上がってきますと、それだけ内面に入って行けますね。

そして、内面に入って行ければ行けるほど、素のその人が消えて行き、作品上の人物として舞台の上に立てるようになりますから、舞台上の空間、時間の密度が高まってくるんです。

これは作品の内容とは関係ありませんね。シリアスでもコメディでも同じだと思いますよ。


さあ、徐々に9月5日に向けての内面化!
やればやるほど良くなってきています。楽しみですね。

◎公演の詳細は
 ↓     ↓    

http://blogs.yahoo.co.jp/mime_jidai/43684883.html


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