オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

表現のために

フィギュアスケート世界選手権、キムヨナ選手に目が奪われてしまいます。


ショートプログラムの滑りには驚かされました。


なんて強いカラダになっているんだろう!でいて、繊細な柔らかさは健在で。


フリーもそうでしたけど、演技の質が他の選手と比べて異次元であるように思います。


動き出す前の動きがあるので、その後の振り付けとしての動きが振り付けではなく、
空気を動かすエネルギーとしての動きになっているんですね。


動き出す前の動きと言いますのは、例えば腕を広げる際などに、腕を広げるという動きの前に、
身体の奥のエネルギーが生まれたことによる動きが生じるということなんですけど、
オーガニックマイムに対する理解を深めているクラス生なら、何を言っているのか分ると思います。


オーガニックマイム(ポーリッシュマイム)で身につけなければいけない最も大事な点ですね。
これを身につけることで、単に動きを見せるのではなく、内面を見せることが出来てくる。
いつもクラスで言っていることですね。


一生懸命きれいに動こうとしていては、絶対に身に付きません。
手足を動かさなくても、その表現の動きが出来るかどうかということです。
(単なる表情の問題ではないですよ。)


感情表現でなくても、カベを押すという、ごくありふれたマイムテクニックででも同じことですね。


感情表現も物理的な動きもどちらも、変わりはありません。
クラス生の皆さんには、どちらでも得意なほうから、そこのところを体得していって欲しいと思います。



動く前に、その動きを生み出すエネルギーをきちんと作り出す。
「インパルス」です。


インパルスからの自然な流れでの動き。
押し出されるように、吸い込まれるように。


みなさん、しっかりやっていきましょうね。




マイムから心と身体の平和