最近、何度か剣道をしてみて気がついたことがあります。
打突する直前は、いくらか竹刀を振りかぶるわけですけれど、これを腕を振り上げるようにしてしまっては、非常に遅い動きになってしまいます。
と同時に、それでは「振り上げる」「打突」という2つの動作になってしまう。
かといって、手首だけで振り上げるような形を作ることも、2つの動作という点では同じでしょうし、強い打突ができないと思うんです。強くする為に手首を鍛えるというのも、本筋から外れている気がします。
まず、腕を速く動かすのに、構えの姿勢、つまり相手の竹刀の切っ先を向けた状態から、腕を上下方向に動かしたのでは、無理があるんですよね。
試しにやってみると分りますよ。
じゃんけんぽん!をし終えた姿勢から腕を上げて降ろす。
どうです?速く動かすって、大変じゃありません?
肘から先だけではありませんよ。肘の位置もある程度上下させて下さいね。
やってみると分りますけど、遅過ぎて、結構間抜けな感じです。
それより真っすぐパッと手を伸ばした方が、はるかに速いですよね?
もちろん、竹刀を持ってただ真っすぐパッと伸ばしたのでは、突き技になってしまいますから、そのままでは使えませんし、これもやはり遅い。
・・・う~ん、、、あまり細々書きますと、わけが分らなくなりますよね。結論からいいます!
主に肋骨や肩甲骨をつかって、いえ、結局は全身なんですけど、
ボクシングの左・右のワンツーをほぼ同時に行うんです。竹刀を持ってですよ。
で、その際、そうですねぇ、大袈裟にいいますと
左の「ワン」はアッパーで右の「ツー」はストレート
といった感じでしょうか。
もちろん、左を打つときに居着くことなく、体幹が前進していきます。
足で床を蹴ってということではなく、ただ前にです。(本当は”ただ”ではありませんが・・・)
全体としては「1」(ワン)の動作です。
これがいいのかどうかは分りません。本当に全く分りません。
けれど、今のところ、このやり方が最も楽で速く、強く打てます。
何が違うのかと言いますと、動作が2つではなく、1つなんですね。
振りかぶって打っているような動きではあるんですけど、一般的に教えられる最初に書いたやり方ですと、
「振りかぶる」から「打つ」への切り替えを、いかに速くするか?なんですけど、
この今の私のやり方ですと、
振りかぶった時には既に打つエネルギーが働いているんです。切り替えではないんです。
さらに、剣道でよく言われる左足の引きつけですけれど、この打突法ですと、考える間もなく自然に素早く引きつけられます。
アッパーとストレートのワンツーをほぼワンで打つ感じですから、分っていただけないかもしれませんが・・・
左のアッパーで左の腰が入りますから、引きつけるも何も、残しておく方が難しい。
見かけは両足飛びのようです。(両足飛びではないんですけど)
さて、この私の剣道の打突が、どの程度実践で通用するのかは分りませんし、邪道だと叱られるかもしれませんけれど、今のところはそうは言われていませんので、大丈夫かな?と思っています。
もしこんな感じでもよろしければ、剣道での身体の遣い方を指導する機会に恵まれたらなと思います。
これを取り入れるかどうかは別としましても、何か新しい視点を生むきっかけになればと思います。
マイムから心と身体の平和を
オーガニックな(生きた)カラダに http://jidai.mond.jp/