ライターのお仕事をされている女性で、
映画の評論のようなこともされている方なんですけど、
やはり鋭いですね。
初めて劇場でのシリアスなマイムをご覧になって、
マイムの力といいましょうか、マイムの可能性のようなものを感じ取って下さいました。
一部ですけれど、その女性の言葉を紹介させていただきますね。
では・・・
JIDAIさんのマイムを見て、びっくりすることに涙が出て止まりませんでした。
何に感動したのか、その説明が非常に難しいのですが、
おそらくJIDAIさんのエネルギーのようなものに巻き込まれて、涙が出たのだと思います。
ストーリーではありません。ストーリーは、よくわからなかったので。
ストーリーのあるものには限界がある、ということを最近よく考えるようになっています。
けれどもストーリーがないものには、それを補う何かが必要で、
一般的には、ストーリーのないものを補える力を持っている人はどの分野でも少ないです。
たぶん卓抜した技術などが必要なのだと思いますが、
卓抜した技術がなくてもなんとなく出来てしまうこともあるので、
それが恐ろしいところです。
JIDAIさんのマイムを見ていて、
真実がどこからやってくるのかということが頭をよぎったりしました。
喜怒哀楽ではないもの、喜怒哀楽からはこぼれおちてしまう感情など
そういったものを表現できるのがもしかしたらマイムなのかもしれないとも思いました。
喜怒哀楽は社会的なコードと密接に関わっているので常識の範囲内に収まりがちですが
世の中にはそうでない、本当のことがいろいろあって
もしかしたらマイムの卓抜した肉体表現は、
それを増幅して目に見せる機能を持っているのかもしれないといったことなど。
以上です。(太字は私のほうでさせていただきました。)
マイムは演劇ではありません。
(けれど、演劇はマイムであったほうが強いと思います。)
マイムはダンスでもありません。
(ダンスもマイムであったほうが、強いと思います。)
マイムはマイムです。
だからこそ、マイムはよりマイムでなければつまらないと思います。
感想を下さったこの女性が見抜いたマイムの力を、私たちはきちんと発揮させる。
そうすることが、マイムに対する愛情ということになるのだと思います。
愛情を込めた作品をこれからもお届けできればと思います。
マイムから心と身体の平和を http://www.geocities.jp/mime_jidai/