オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

早く上手になるには?

「柔らかいだけでなく力を逃がさない関節というのが大切!
股関節が上手く使えると丹田が自然にONになるんだな~」

金曜のJIDAIメソッド TBC(トータルボディコンディショニング)」
に通われている、ロルファーの方が、クラスで味わったことを受けて、
このようにツイートしまして、私はそれに対して、

「こういうのを「気」という言葉で伝えられたほうが、ありがたそう(笑)」

と、返信ツイートしたんです。


私は「気」という言葉をクラスでは全く使いません。

それは、「気」の有る無しに疑いを持っているということではなく、
私自身が気功家として自分を訓練してきていないから。

まぁ、端的に言って、「気」のことは分らない(笑)


ところで、先日、気功を5年間、週2回のペースで習っているという方が、
JIDAIメソッド」クラスに参加されたんですね。
先生は著書も数冊出されている中国の方で、
教室も何カ所か立地の良いところでやられているとのことでした。


にもかかわらず、呼吸を習いたいと。


JIDAIメソッド」は田園調布長田整形外科で開講されているクラスでして、
木曜と土曜の日中なのですが、土曜はメビウスの輪の呼吸から始める、心と身体のクラス」
ということで、呼吸をメインにしているんですね。

その土曜の「JIDAIメソッド」に初参加ということだったんです。

大体いつもやっているような、呼吸に関する筋肉や骨格の動きを良くする
運動のような自己整体のようなことをし、内臓を柔らかくするようなことをし、
もちろん、それらは呼吸を使ったりもしてなんですが、
この初参加の方は、体全体がかなりガチガチで、
お世辞にも身体に対して敏感とはいえない方だったんです。
ですから、準備運動的なものでのご自身の身体の変化は、ほとんど感じられない。。。
まぁ、それでも少しずつ本格的な呼吸をしていくようにしていったんですね。


その本格的な呼吸の中の1つに、私が大事にしている呼吸法がありまして、
メビウスの輪の呼吸ではないのですが、その土台ともなる呼吸法で、

ちょっと一般的には理解してもらえない
(嫌がられる?)ような方法なので、
やり方については公言を控えている呼吸法があるんです。
(ワークショップやクラスではお伝えしています。)


で、その呼吸法をしてもらい、
「体に変化は感じましたか?」
「足元の体重のかかり方はどうでしたか?」
「手先に何か感じられたりしましたか?」
といった言葉をかけたんですね。

そうしましたら、

ニコニコして、驚きながら

「気がすごく出てます。」

「気功教室に行っているときより、気が出てます。」

と。


実は、以前もワークショップでこの呼吸法を参加者の皆さんにしてもらいましたら、
やはり気功を長いこと習われているという方が、

「いつもより気が出ている。」

って、驚かれていたんですね。


この呼吸法は、気功をされたことのない方でも、どなたでも
それまで味わったことの無い体のエネルギーの充足感、流れみたいなものは、感じられますから、
気功をされている方であれば、なおさら感じやすいとは思うんです。

ただ、それが長年習われているのに、今までで一番というではありませんか!

私、気功家として教室をやろうか?

・・・そんなわけはありません(笑)


たとえ、それだけの気を出せるような呼吸法を持っていたとしましても、
私は「気」については全くの素人です。

メビウスの輪の呼吸」はもっと強大なパワーを持っているはずで、
けれど、私は「気」という言葉では語りません。
「エネルギー」という言葉で伝えています。

それは、何度も言うように、私が「気」については全くの素人だからなんです。


私は世の気功家の方が「気」をどう捉えていて、
どんなことが可能として指導されているのか、分かりませんから、
私が「気」という言葉を使ってしまいますと、混乱を引き起こすかもしれないと思うんです。

違う概念かもしれないことを同じ言葉で言うのは、避けたいわけです。

私にとってはあくまで「エネルギー」という言葉でしか表せないものなんです。
とにかく、自分がよく分からない「気」という言葉は使えないんですよね。



ところで、気になることが・・・

長年、気功を習われている方が、
そこで習う以上に「気」が出せるようになってしまうという事実があるわけです。

何のために専門家に習ってきたのか?

という疑問が浮かびませんか?

もちろん、だからといって私のところで気功を習えばいいじゃないか、
ということではありません。

それぞれの気功の先生は「気」のコントロール法をいろいろご存知でしょう。
そういった発展的なところは私は分かりません。
例えば、私は発声についてはある程度指導できますけれど、歌の指導はできません。
それと同じこと。


私が思いますのは、
私のようなところで「気」を強く(多く?)出せるようにするという、
ベースを鍛えておいて、そういった専門の先生方には、
その先生でないと習えないようなところを習われたらいいんじゃないか?
ということなんです。


と言いますのは、歌にたとえますと、歌の指導はできても発声の指導はできない。
踊りであれば、踊りの指導はできても身体の使い方の指導はできない。
(ヨガでもスポーツでも)そういう先生は多いんです。


ですから、専門性の高い内容はその道の先生に習われて、
ベースは別のその道の人(例えば、私ですね 笑)に習われると、
結局その専門のほうの質が早く、より高く上がる
と思うんです。


「気」をきっかけに思ったことでした。





Body,Mind&Spirit 本当の自分の身体は天才だ!




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