オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

「知っていれば良い」という考え方

ソフトクリームの美味しい季節になりましたね~ぇ。
ビール好きな方もそんな感じでしょうか?
まぁ、好きなものはいつでも美味しいですけどね(笑)


・・・と、そういうお話ではありませんで、身体の使い方のお話なんですけど、
ソフトクリームでもビールでも、まぁ、何でもいんですけど、
手に持ったまま誰かと会話を楽しんだり、テレビ見たりって出来ますでしょ?
ソフトクリームを持って隣りの人に話しかけようとしたら、
持っていることを忘れて手を離して落っことしてしまった!
・・・なんて悲劇は、普通は起きませんよね(笑)



一体、何の話をしているのか?って。。。



実は、身体の使い方といったときに、
あまりに身体のことを意識し過ぎてしまって、かえって悪くなってしまうことがある。
そんなお話を今回はしてみたいと思っているんです。



例えば、頭の位置。
身体の使い方に意識を向けたとき、一番最初に出会うのが、頭をいかに良い位置にもっていくか?
だと思うんですけど(一番でなくても外せませんね)、
頭の位置を意識し始めると、かえって筋肉が緊張してしまい、こわばってしまう。
そんな経験ありませんか?


良い姿勢、本来的な意味での楽な姿勢になろうとしているのに、
それでは、ただただ大変で、ぎこちない動きになるだけですよね?
どうしらたいいのでしょう?



結論から言ってしまいますと、



知っていれば良い



・・・ん?


何を???



少し前に『ぎこちない不自然な動きを解消するには?』でお話したことがありますけれど、
意識してしまいますと、コントロールするばかりで、
身体から返ってくる情報を受け取れなくなってしまい、余計な緊張を引き起こしてしまうんですね。


けれど、だからと言って、ほっておいたら元のまま。。。

どうしたらいいの~~~ぉっ!!!



そこで、最初のソフトクリームのお話に戻るんです。
手に持っていることを、ことさら意識していなくても落っことすことはない。
そもそもどれくらいの握力で持つか?すら、考えているのではなく自然にやっていますでしょ?
(大抵は、ちょっと力入れ過ぎではありますが、それは一旦置いておいて。)


こんなこと、いちいち考えていたらどうなるか?
ソフトクリームを持つことへの意識が強過ぎて、友達との話どころではなくなりますよね?
ビールを美味しく飲んでワイワイなんて、とても出来なくなってしまいますでしょ?



考えなくても問題無いんです。

み~んな、何の問題も起こさずに、落とさず楽しくやっているんです。


どうしてか?



手に持っていることを、知っているから!



知らなかったら、落とします(笑)


けれど、知っていれば落とさないんです。


これ、当たり前のようですけど、凄いことだと思いません?



知っていれば、落とさないんですよ。
しかも、よほどびっくりするようなことでも起きない限りは、
自分の動きや体勢などに沿って、自然と持ち方や力加減を調整してるんですよ!


ソフトクリーム持ったままで、汗を拭くためにカバンの中からハンカチを取り出すことも出来ますでしょ?
その時のメインの行為は、ソフトクリームを持つことではなく、
ハンカチを取り出すことであるにもかかわらず、落とさないでいられるんですよ!



・・・ちょっと興奮してしまいました。。
ソフトクリームのことになると、つい熱くなってしまいます(笑)



頭の位置の話に戻りましょう。
頭の良い位置というのはありますから、その位置にはいてほしい。そんなとき、


良い位置にしようと意識を働かせるのではなく、


良い位置にあることを知っていればいいんです。


忘れてはいけませんよ(笑)


知っていれば良い!



もちろん、分かったような・・・う~んんん。。。という印象だとは思います。



これは、武術的な稽古で使われたりしますけど、
腕を押さえられたような状態で手を伸ばそうとしますと、大抵はうまく伸ばせないんですね。
それが、何かを取りにいくとか触りにいくような感じでやりますと、すっと手が伸びていくんですね。


これの解釈はいろいろあると思いますけれど、
ひとつには今回のお話のように、手を伸ばす先を知っているか知らないか?なんです。


腕を押さえられてしまいますと、そこに(押さえられている箇所に)意識が行ってしまい、
手を伸ばす先を知らない状態で動かそうとしてしまうんですね。なので、伸びない。
それが、伸ばす先を知っていれば、押さえられている箇所には意識が行かない、
忘れてしまったような状態になりますから、手がすっと伸びるわけです。



ちょっと話がずれている???
まぁ、大目に見て下さい(笑)
(別の言い方をしますと、押さえられた箇所は知っているけれど、意識は向けないで、
手を伸ばす先に意識を向けると、すっと伸びるんです。)



身体の使い方を見直すといった際、意識を向けた箇所には筋肉の緊張が起きるものなんです。
けれど、全くの無意識では改善されません。
そこが、どんな状態であるかを知っている必要はあるんです。


意識を向けるということと、知っているということとの違いは大事なんですね。


知っていれば良い!


このことが、普段の生活の中でどう現れているか?
ちょっと探してみると、何かが見えてくると思いますよ。ぜひ!






Body,Mind&Spirit 本当の自分の身体は天才だ!




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