Feel the Difference.
違いを感じろ
私の伝えたいことです。
身体・運動・ボディワークのことでお話していきますね。
○○をすると身体に良いといった情報は、あちこちにあり、あちこちからやってきます。
間違ってはいないのでしょうけど、真実とは思えません。
といいますのは、
何をするかなんて、正直、あまり大きな意味はないと思っているからです。
マスターが教えるヨガであっても、大家が教える気功術であっても、
カリスマが教えるピラティスであっても、もちろん、私のJIDAIメソッドであっても。
何を感じているか?
気持良いとか辛いといった大雑把な雰囲気のようなものではありません。
「感じてみて下さい。」といわれること、多いと思います。
けれど、難しくありませんか?
何を感じたらいいのか??
どう感じたらいいのか???
例えば、初めて食べる知らない国の料理。
美味しいかどうかって、単に自分の好みとしては感じられても、
そのとき出された味が、その料理として美味しいのかどうかは、全く分りませんよね?
理由は簡単。
比較の対象がないから。
少なくとも、もうひとつ別の人が作ったその料理があれば、いいですよね。
(単なる自分の好みかどうかというのも、過去の経験と比較しているわけですしね。)
感じるというのは、何か比較するもの、あるいは基準となるものがありませんと、
どうにもならないのです。
ですから、身体のことに話を戻しますと、
何かの動きをする前と後で比較するのは、当然のこととして、
例えば、左右対称の動きをしているとき(しゃがむ、お辞儀など)、
股関節の右と左の違いを感じ取ろうとする。
動きとしては同じだけど、呼吸を変えて(吸うと吐くを逆にするなど)、違いを感じる。
やはり、動きは同じで、意識を変えて(身体の内に向ける、外に向けるなど)、違いを感じる。
といったように、身体を動かすときに、
比較しやすい環境を自分で作ってあげるといいと思うんですよ。
私は、自分自身もそうですけれど、
生徒さんには自身の身体を触ってもらいながら動いてもらうことを、よくやってもらいます。
触ることには、他にも意味はあるのですが、触ると違いがよく分かるんです。
感じるという行為って、抽象的なものですから、
触るという具体的な行為にしてあげると、分かり方が全然違うんですよね。
どこをどう触って動くか?
例えば、左右の仙腸関節に触れて動く。
そうして、左右の動きの大きさの違い、タイミングの違いなどを感じ取るんです。
違いがないという人もいるんですけど、それは、違いを感じられるだけの力がないだけです。
初めての感覚に向合おうとしているのでですから、最初は難しいですよね。
徐々に分かってきます。
あなたの周りに、いらっしゃいませんか?
触ってみると、すごく肩が凝っているのに、
本人は、全く肩凝りなんてありませんと言う人。
感じられなくなっているんです。
私はあるとき、喉の開き具合に左右差があることに、気がつきました。
そういった意味では、体中あちこち、違和感だらけです。
けれど、違和感を全く覚えていない人より、はるかに整っています。
これは、クラスに通ってきている人、みんなに共通しています。
通う前より、体への違和感はあちこち感じるけれど、体は軽い、動きやすい。
最初に「何をするかではない」と言いました。
指導者としては、結局のところ、いかに違いを感じ取れるように導けるか?だと思っています。
(繊細な動きはもちろん、パワーやスピードを必要とするものでも。)
それは、教えを受けている人が、
自分の身体と自立した向き合い方ができるようになってもらうためです。
指導者に依存させるなんて、もってのほかです。
(「メニューをこなさせるだけなんて、もってのほか」と同意でもあります。)
Feel the Difference.
違いを感じるようにしてみませんか?
|