インとアウト。
和の身体と西洋の身体。
身体の使い方を考えていくとき、避けては通れないところだと思うんです。
バレエは西洋の身体。日本舞踊は和の身体。
ボクシングは西洋の身体。空手は和の身体。
概ね間違いはないですよね?
そしますと、和の身体でバレエを、逆に西洋の身体で日本舞踊を踊りますと、
踊っている本人も観ている人にも、どうしても違和感が生まれます。
手足の長さや腰の高さといったものとは違った違和感ですね。
つまり、
自分の身体と、
その技術が成立する土台になっている身体性
とが合っていないと、
どれだけ頑張っても、本来の美しさや強さが発揮できずに苦労を重ねるはめになってしまう。。
(日本が世界に誇る舞踏も、元は西洋の踊りに対する挫折から生まれたと聞きます。
日本人の身体では、どだい無理だと。)
とはいえ、私たち日本人にとって西洋のものの方が、むしろ身近ですから、諦めたくもない。
どうしたらいいのか?
と、その前に、和の身体と西洋の身体の違いを確認しておきましょうね。
まず、ひと言でまとめるならば、
イン(内向き)かアウト(外向き)か?
なのですが、皆さん察しがつくように、
和の身体はイン。
西洋の身体はアウト。
もう少しだけ分解しますと、
和の身体・・・下へ/引く/しゃがむ/箸・茶碗
西洋の身体・・・上へ/押す/椅子/ナイフ・フォーク
といったところが挙げられます。
これは、言い換えますと、それぞれの身体にとって、
上に挙げた状態のときにエネルギーが通りやすいということで、美しさ強さが発揮される。
日本人のナイフ・フォークでの食事が様(さま)にならない、
逆に西洋人の箸・茶碗での食事が様にならないのは、身体が違うからです。
慣れの問題とは違います。
で、どうしたらいいのか?ですよね。
これはいろいろと検証が必要なので、明確な答えをお伝えできるわけではないので、
ひとつの提案・アイデアと思って読み進んでいただければと思います。
もちろん、それなりに自信はあります。
ちなみに、上丹田は眉間(第三の目)。
では、西洋の身体は?
私は中丹田の身体だと考えます。
中丹田の身体ですから、
情熱的、解放的、友好的(逆に攻撃的にも)、軽やか(上方へのエネルギー)。
下丹田の身体では、
静か(表に出さない)、どっしり受け止める、重い(下方へのエネルギー)。
これを、ひと言で強引にまとめると、
和の身体はイン。
西洋の身体はアウト。
ということです。
長くなりそうです。次回に。
9月25日 『声(音)を体に響かせる』
(自分の内を外へ広げる)
10月6日 『刀の扱いから、身体の使い方とエネルギーの伝わり方を学ぶ』
10月16日 『動作塾』
(パンチ・突き)
来年 1月27日
『マイミクロスコープ
〜夜のアートマイム劇場〜』
Body,Mind&Spirit
本当の自分の身体は天才だ!