呼吸が大事ということは、それこそどこでも言われますよね?
でも、呼吸の仕方って分かってると思います?
腹式とか胸式だとか、そういうことではありません。
どこで、どう呼吸していましても、それがエネルギー(力)にならなければ、呼吸が大事ということの、本当の意味にはならないんです。
これは多くの方が、勘違いといいますか、ご存知ないといいますか・・・スポーツや身体表現をしている方でも、呼吸がエネルギーに繋がっていないようなんです。
どういうことかと、申しますと、
動きと呼吸がばらばら、なんです。
いえ、ばらばらとは思っていない、とは思うんですけど、実はばらばら。
動きと、呼吸と、この両者のタイミングは合っているかもしれませんけど、それは、あくまで、
動きがあって、呼吸があって、というお話。
呼吸が動きになってない。
分かりやすく、極端に言いますと、人型ロボットに風船なんかで、肺機能を付けただけ、という感じです。
動いてます。呼吸してます。と、それが同時に行われているに過ぎない。
これは一致したことを経験していないと、まず自分では分からないと思います。
私も今だから、こんなことが言えますけれど、やはり以前はばらばらだったんだなぁと・・・と、言いつつ、今も修行の身ではありますが。
呼吸がただ、呼吸単独で存在していると、無意識に考えてしまっていることが、問題なんです。
これは、筋トレと似ています。
筋トレをすると、力が強くなるとか、動きが楽になるとか・・・ことはそう単純なことではないんですけど・・・
呼吸が動きと一致するというのは、呼吸しながら動くということでは、ないんです。
呼吸が動きという形で、エネルギーを生み出して、初めて、一致と言えるのです。
ですから、厳密に言いますと、動きは呼吸の後に生まれます。
さらに厳密に言いますと、この時の呼吸といいますのは、肺の空気の出し入れではありません。
(これ以上は、ここでは触れませんね。)
また、呼吸がうまくいっていたとしましても、四肢が脱力しつつ、体幹と正しく連結していませんと、呼吸の力が伝わりません。
(この感覚もなかなか分かりません。)
ということでですね、呼吸を単体で取り上げて、訓練をしましても、それが動きに結びつきませんと、せっかくの努力が、かなり無駄になってしまうんです。
足の筋肉を鍛えることと、いい歩きをすることとが、果てしなく遠い関係にあるのと、同じことです。
(このことが分からない方には、かなり伝わりづらいと、思うのですが、)
あぁ、皆さんにきちんとお伝えしたい・・・