心地よく動けたらいいですよね？
けれど、その心地よさの感覚が狂っていたらどうでしょう？
狂っているとまでいかずとも、よく知らなかったらどうでしょう？
私は今でこそ、気持ち良さの大事さを訴えていますけれど、
（第三弾著書『再創造する天性の動き』では帯にも書かれています）
以前の私、アートマイムに出会う前の私は、全く分かっていなかったと、
今ならばはっきりと分かります。
心地よい、気持ち良い動きとは、
エネルギーが通った動きです。
エネルギーの通りが悪いのに、心地よいなんてあり得ませんでしょ？
では、そのエネルギーが全身にスムーズに通るというのは
どういうことか？なんですけど、
その状態で動けますと、多くの人が同じような感想を漏らすんですね。
それは・・・
「自分が無くなるような感じです」
どうでしょうか？
これは、心地よさや気持ち良さを感じるはずの自分がいないという状態なんですね。
つまり、そういったものを感じる自分がいたままでは、
真の心地よさ気持ち良さは生まれないということなんです。
ところが
世間では、「自分」が心地よいと感じることが良いものであるかのように
なってしまっているんです。
もちろん、エネルギーが通った時の心地よさを感じる自分、
「自分」が無くなったように感じる自分は、相変わらずいるんですよね。
ですから、話がややこしくなるのですが・・・
（ちなみに私は、ここで鉤括弧を付けた自分を、エゴと呼んでいます。）
ここで、エネルギーが通った時の別の種類の感想を紹介しますね。
「時間が延びるような感じがしますね」
「別次元・異空間にいるような感じです」
こんな人も、時々います。
「懐かしい感じがします」
さて、少しお話を変えますね。
レッスンをしていますと、これで出来ていますか？と聞いてくる人がいます。
時と場合にもよるのですが、
聞いてくるということは、出来ていないということなんです。
近づいているかどうか？はありますけれど、出来てはいません。
エネルギーが通ったら、必ず自分で分かるんです。
一見、未知の感覚のようですけど、
「懐かしい感じ」という感想を漏らす人がいるように、
私たちは、その感覚を本当は知っているんですね。
社会生活が長過ぎて、すっかり忘れてしまっただけなんです。
社会生活が長過ぎて、心地よさの感覚が身体の感覚ではなく、
頭の中の思考になっている。
エゴの満足と勘違いしてしまっているんです。
だからと言って、エゴを消しましょうではないんです。
エゴが消えるような身体、動き方をしましょうということなんです。
で、そのエゴが消えるような身体、動き方ってなんですか？
の答えが、
エネルギーを通しましょうということ。
エネルギーを通すようにしている間は、ずっと心地よくいられます。
エゴが知っている日常にある心地よさではなく、
非日常的な心地よさです。
それは、他の誰かに与えてもらうことが決して出来ない心地よさです。
他の誰にも邪魔されない心地よさです。
こんな感想も聞かれます。
「なんでも出来そうな気がする」
エネルギー通して動きませんか？
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