呼吸が大事とはよく言われます。
けれど、どうするのが大事にすることなのか?
意外に難しかったりするんですよね。
呼吸、大きく吸って大きく吐けばいいのでしょうか?
仮にそうだとしましても、
いつでも大きくなんて、出来ませんよね?
エクササイズのようなことをしていますと、
「呼吸を止めないで」「息してますか?」
といった言葉を耳にすると思います。
何度も同じエクササイズをしていけば、
上手く呼吸出来るようになるかもしれませんけど、
初めて行なうものでは、やはり難しいかもしれません。
エクササイズ毎に、呼吸を覚えなければいけないのでしょうか?
大変過ぎませんか?
ところで、
大きく吸って大きく吐くということを意識ししますと、
動きは硬く小さくなってしまうんです。
しかも、と言いますか、何故ならと言いますか、
大きく吸うという意識が、むしろ胸を締め付けてしまうんですね。
窮屈になるんです。
これは田園調布長田整形外科でのクラスに参加される方には、
必須のワークとして体験していただいているのですが、
遠吠え系の響声を使ったものと、
いわゆる普通にしっかり息を吸って吐いてとしたものと、
同じ動作で感覚の違いを味わっていただくんです。
そうしますと、皆さん誰もが、その違いにビックリされるんです。
しっかり息を吸って吐いてとしますと、
今お話しましたように、
胸が締め付けられて窮屈になり、動きが硬く小さくなるんです。
「え~どうして??」
です(笑)
そして、気がつかれる方は、
「動きが自然に呼吸を引き出してくれる」
と。
お話それますけれど、
私の指導するアートマイムでは、
生存のための呼吸と表現のための呼吸を
はっきりと分けているんですね。
これを分けられなければ、身体表現・身体演技は不可能だからです。
表現でも呼吸が大事とは言われるのですが、
どうするのが大事にするということなのか?
明確に分かっていませんと、曖昧な表現になってしまうということなんです。
そして、表現でも下手にしっかり息を吸って吐いてとしてしまいますと、
身体が緊張してエネルギーの通りが悪くなってしまいます。
やはり基本は、動きが自然に呼吸を引き出してくれる状態であって欲しいわけです。
呼吸の大事の仕方、見直しが必要かもしれません。
アートマイム公演 2月8日(火) 公演写真 次回は8月22日(月)