ポーランドでこれでもか!というほどの蜂蜜を買い込んできて、
我ながらあきれています。(笑)
でも、満足!(笑)
先週ポーランドでの上演を終え、帰ってきました。
帰りの移動で、大量の蜂蜜の重さに負けたのか
スーツケースのキャスターがひとつ破損しました。
次のポーランドでは、もう蜂蜜は1個2個にしておこうと思います。
…まだ買うのか?!(笑)
と、まぁ、それはさておき、
今月末は、いよいよシアターカイでの特別企画公演です。
ほとんどの方がここに驚かれたと思います。
チケット料金
当日 1万円
前売り 8千円
どこの大劇場で、どんなスターが出る公演?
といった感じですよね。
けれど、
いつも通りのシアターカイです。
いつも通りの私ひとりの出演です。
誰がそんなに高額の公演に来るの?
と思われるでしょう。
確かに今のところ100人も来るような感じではありません。
まだ20名弱といったところです。
さて、このチケット料金、高いのでしょうか?
今回の公演では、
ワークショップを同時開催するんですね。
【心と体をつなぐ】
と題した内容で、過去に何度か行い、
あらゆるジャンルの方が受講され、
その実効性に喜びの声をいただいているものです。
もちろん今回、全く同じ内容ではなく、
過去に受講された方も
また新しい経験ができるようにと考えています。
ところで
私の主催するワークショップは大抵
1万円前後します。
世間一般での、このようなワークショップやセミナー、
料金は色々ですが、
めちゃくちゃ高いというわけではありません。
(受講されると、安いくらいと感じられる方もいます。)
一方、劇場公演ですが、
一般的には小さなところでも3500円。
ちょっとすると5000円。
ちょっと有名だったりすると、8000円。
かなり大雑把ですけれど、こんな感じかと思います。
これらが高いかどうかは、なんとも言えませんけれど、
まず間違いなく、主催側では赤字です。
もし主催者が黒字でも、出演者の多くは大赤字です。
ですから、舞台に立つ人間は、
それでは生活していけないのです。
他で生活の糧を得られることをしながら
舞台活動を続けているんですね。
すると、どうでしょう?
時間的にも金銭的にも
日常的に自分を磨くことが難しいですよね?
けれど、観に行く側からしましたら、
そんな言い訳されたくありませんでしょ?
といって、
主催する側に立ちますと、
高額では観に来てくれないという恐れを覚えます。
確かに減るでしょう。
つまり、
安い(安くもないのですが)から
観に来る人がほとんどなわけです。
ところで、劇場ではしばしばグッズ販売をしています。
これは、チケット料金での収入を補うためです。
もちろん、ファンサービスでもあります。
と、きりがないので
ここで私のお話に戻りますね。
私は多くの人に私のワークショップを受けていただきたと思っています。
それは、心と体、どちらの面でも必ず役に立つと
信じているからです。
同時に、心と体の感受性が高まることで、
舞台を観たときに受け取れるものが豊かになり、
私の作品から受け取れるものが、
さらに大きくなると思うからです。
体の感受性が低い人は、
頭でっかちに観がちです。
頭を働かせることは大切ですが、
豊かな体で受けとめられますと、
解釈もまた違ってくると思うのです。
また、上演後ですが、
舞台作品に対する感想を
自分ひとりの中で留めてしまわず、
他の人の受けとめ方を知ることで、
見方、つまり心と頭がより豊かになると思うのです。
そういった意味で、
日頃から、私は自分の公演の際に
作品上演だけでなく、わずかながらも
そういった機会を設けているのですが、
普段は劇場主催の公演のため、
平日の夜遅い時間帯でしか開催できません。
そこで、
今回は私自身が主催することで
ワークショップ、上演後の交流を
充実させることにしたのです。
ですから、今回のワークショップは
巷にある作品のついでにといった
ただのお楽しみ会的なものではなく、
先述しましたような本格的な内容です。
もちろん、作品自体も
今回、ひとつ実験的なことをする予定です。
どんなものか、上演後の交流の場で明かしますが、
実はポーランドでの上演で、すでに実施してきています。
このあたりのことも
楽しみにしていただけたらと思います。
劇場でお待ちしております。
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