最近SNSでちょくちょく発信している
「呼吸を通す」「呼吸を通し続ける」
の効果。
教えている私ですら、驚くような報告が
上がってくるんです。
例えば、
ある人は、
オーケストラを聴きに行って、感じられる音。
以前、調子のいい時には生じていたらしいのですけど、
「呼吸を通す・通し続ける」でいたら、
細かく聴こえてくる、と。
また、ある人は、
(プロの人形劇演者)
後方舞台で他の団員が人形を動かす中、
ひとりで子どもたちの前で語るスタイルで
やっているとき、
この呼吸を続けているときは
子どもたち、前のめりで集中していたのに、
呼吸を通し続けるのが、苦しくなり
こっそり、いつもの呼吸に戻したところ、
途端に、観ていた子どもたちが、だれたと。
また、
フルートをしている人が
「先生から “漏れる息で吹く” と言われてたのだけど、この感じかも!」と。
で、こんなに特殊な世界でなくても、
普段からこの呼吸をするようにしていると、
(し続けるのは大変だけれど、嫌なつらさではないとのこと)
力が湧いてくる感じ、気力がみなぎってくる感じがあると。
しかも、
「朝起きると身体がだる重~」
が一切ないと。
別の人も
60過ぎの女性ですけど、
階段の上り下りが、
なんだか疲れづらい感じだと。
さて、どんな呼吸?
ですけれど、
実は20年近く前から伝えてきているものなんですね。
それが7~8年前か、もっと前か
密息という呼吸について言及している本に出会いまして、
同じだなと思ったんです。
(厳密には分かりませんけれど)
ところが、
去年発売されて、かなり売れているらしい
「スタンフォード式疲れない体」
(私は読んでいないのですが)
で紹介している
“IAP呼吸”
というのが、やはり同じらしいのです。
(やはり厳密には分かりません)
時代は、この呼吸か?(笑)
私の伝えている呼吸は、
現在『月間秘伝』で連載中の記事として
「呼吸とは、“する”ものではなく、“通す”もの!」
「声を出さずとも、声が音として響く身体である必要性」
で、書いていますが、
簡単にいいますと、
吸うときも、吐くときも、
お腹を膨らませておくのです。
常に横隔膜を下げ続けている感覚です。
現在のところ、
定期クラスに通い続けている人のみを対象として
伝えています。
誤解が生じないためにです。
ただし、「トーラス呼吸」というこの呼吸の基本は
どなたにでも伝えしています。
(次回は、来月か再来月あたりを予定しています。)
それにしましても、
呼吸によって、これだけの変化が起きるのかと、
私が気がつかなかったことを、
クラス生がこうして発見してくれるのは、
嬉しいし、楽しいですね。
『月刊秘伝』7月号(発売中)