前回お話しましたように
大きく進展した発声ですが、
カウンターテナー かどうかという、
言葉上の定義は一旦、おいて置くとしましても、
女性がこの発声法を身につけられれば、
「夜の女王のアリア」を歌える!
のだと思うのです。
(表現力はまた別のお話)
男性が女性の一般的なソプラノ・パートを歌える
カウンターテナー的な
この発声法を女性が使えば、
当然、男性では手の届かない
音域でしっかりと発声できるはずですものね。
「夜の女王のアリア」の最高音域は
F6(1396.9Hz)
だそうです。
男性では、この音域は不可能なのではないかと思います。
私自身は
1オクターブ下の
F5(698.5Hz)
であれば、問題ない。
F5の一つ上の
G5(784.0Hz)
は、まぁしっかり出せます。
ちなみに、その上の
A5(880.0Hz)
となると
今のところ
歌では使えないだろうという感じです。
(以前お話した、奇跡的に出たB5は、A5の一つ上。
もちろん、使える音量ではありませんでした。
A5とB5の間であるA#5が、音量的にはギリギリかと。)
(もひとつ、ちなみに、
MISIAは「BELIEVE」という曲で
F#5を使っているらしいです。
F5とG5の間です。)
ところで、
VITAS(ヴィタス)というロシア人歌手は
A5より3つ上の
D6(1174.7.0Hz)
を歌の中で出しているとのこと。
もはや神業!ですね。
とはいえ、
それでも、F6の2つ下です。
ですから、やはり男性では
「夜の女王のアリア」を
女性のキーで歌うことは不可能だと思うんですね。
残念。。。(涙)
女性だからこそ、あのあり得ない高音で歌えるのでしょう。
もちろん、女性でも大変なことに
間違いはないのでしょうけど、
カウンターテナー的な発声法を使えれば
歌える!
と、一人で勝手に興奮しているのですけど、
声楽・オペラの世界では
当たり前に知られていることかもしれませんね。
けれど、
自分で実感として気付けたことに
(間違いではないという前提ですけど)
喜び!なんです(笑)
さて、
女性による「夜の女王のアリア」ですけど、
私がカウンターテナー的発声が分かる前、
裏声には二段階ある
と感じていたんですね。
その一段階目の低い音域の裏声が
地声的になれたおかげで、
アルトの音域が
カバー出来るようになったわけです。
ですから、
私でいうところの
裏声二段階目の高い音域(いわゆるソプラノ)
の発声法を女性が身につけられれば
「いわゆるソプラノ」超えのF6が
歌として使える声で出せるであろう
ということなんです。
自分では絶対に到達できないので
寂しさはあるものの、
発声技術の面白さは
ますます高まっていますし、
身近にチャレンジしてくれる女性が現れたら
嬉しいですね。