オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

「跳ねる」と「落下」/リズムと間(ま)

「跳ねる」と「落下」

 

この相反する動作を、

どう使いこなすか?

 

なんですけど、

ひと月ふた月ほど前のあることをきっかけに、

「跳ねる」の質が格段に向上したことで、

西洋の身体・和の身体の違い

に、また新しい面が見えてきました。

 

 

まず、跳ねるという動作ですが、

この一見単純な動きが、

実は非常に奥深いものなんです。

 

多くの人が、跳ねたことがないのではないか?

と思ってしまうくらいに、

ジャンプ大革命!

が起きたんです。

 

大袈裟?(笑)

 

いえ、大袈裟でもないんですよ。

だからこそ、ワークショップも開催することにしたんです。

 

 

ところで「跳ねる」と「ジャンプ」ですが、

この場では、質の良いバネの利いたジャンプを

「跳ねる」としておいて下さい。

 

このバネを利かし方に

革命といえるほどの気づきがあったわけです。

 

さて、

西洋の身体では、

跳ねる力を利用し、

 

和の身体では

落下する力を利用するのですが、

 

 

 

例えば、音楽のリズムの取り方。

 

 

 

「跳ねる」で動きますと、

跳ね上がるために一瞬、地面を踏みますから、

「ンタッ」となります。

 

アクセントは下から上に伸びたところに生じます。

 

 

 

一方、「落下」で動きますと、

予備動作がなく

「タン」となります。

 

アクセントは下に落ちた時ですね。

 

 

 

よく言われる

裏拍と表拍の違いになるのですが、

 

単に、

拍を取る位置(タイミング)

の問題ではないんです。

 

 

日本人の落下の方向性を持った身体で

裏で取りましても、

「跳ね感」が生まれないんです。

 

 

跳ねる身体とは

貯めたエネルギーを爆発させる身体です。

 

 

一方、

落下する身体とは

エネルギーは貯めづらく、

支えが外されるのを待つ、

重力に任せる身体です。

 

 

音楽に詳しいクラス生曰く、

この落下する身体の場合、

つまり和の身体では

 

「待つ」が「間(ま)」

 

になるのだろうと。

 

納得できますね。

 

 

 

となりますから

西洋の言葉が強弱のリズム

自然とラップになるのに対して、

 

日本の言葉は、

上っては下り、また上っては下り

といった感じになるのだろうと思われます。

5・7・5の調子

まさにそんな感じではないですか?

 

能の謡と言いますかセリフに当たるところは、

まさにこの「上っては下り」です。

 

 

このように、

跳ねる身体から生まれるものは、

「溜める⇄爆発させる」ですから、

音が止むことがない。

言い方によっては、うるさい。

 

 

一方、

落下する身体から生まれるものは、

「なだらかな上昇(あるいは下降)⇄空白」ですから、

音の無い時間が生じる。

平坦で静かな感じ。

 

 

 

だからこそ、日本では

間(ま)を活かせるかどうかが、

重要になるのでしょうね。

 

 

冒頭に戻りまして、

「跳ねる」と「落下」

この相反する動作を、

どう使いこなすか?

ですけれど、

 

少なくとも、

「落下」の場合、

 

活きた間(ま)を生み出せる必要がある

 

ということになるかと思います。

 

 

「空白」を使うとも言えるかもしれません。

 

 

なんだか、とっても面白い!

また、この辺りのお話できればと思います。

 

 

 

 

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