日本語と欧米の言葉では、
子音と母音の関係性が
大きく違いますね。
この違いが、
「跳ねる」身体でのリズム感と
「落下する」身体でのリズム感の
違いにもなっているように思うんです。
日本語は
子音と母音が密着しています。
「か」でも「ば」でも
一音ですよね。
ローマ字で書きますと、
「ka」「ba」と
子音+母音にはなりますけど、
「k」「b」単独では
発音しません。
と言いますか、
出来ないんですよね。
どうしても
「ku」「bu」と
なってしまいます。
けれど、欧米の言葉は
「k」は「k」、「b」は「b」で、
それに母音が付いてくるんですよね。
ですから、
「か」は「ka」ではなく
「k+a」です。
「ku+a」ではないですよ(笑)
同じ「ka」でも、
日本的身体ですと、
静か・平坦な音。
欧米的身体ですと、
立体的・騒々しい音。
そんな違いが生まれてしまうのでしょうね。
ただ、どちらの言語にしましても
音を大きくしたり伸ばしたり
響かせられるのは
母音なんですよね。
子音は摩擦・破裂的な音ですから、
たとえ欧米人でも
どうしようもないですものね。
ですから、
アクセントのメインは母音となり、
日本語の場合は、
アクセント的には、子音が無いのと同じで、
出だしから、音楽的リズムでいえば1拍目から
強くなります。
欧米の言語では、
母音から始まるものもあるにせよ、
ほぼ子音+母音ですから、
出だしは、ジャンプの踏み切りみたいな感じとなり、
次が強くなるわけですね。
この辺りが
表拍と裏拍の違い
になってくるのかもしれませんよね。
さらに、欧米言語は子音が複数続く言葉が
多くありますでしょ?
2つ続くもの
great smile please
3つ続くもの
spring street
ポーランド語では蜂を
pszczoła
と綴るようです。
なんて読むんでしょうね??(笑)
と、この子音と母音の関係が
当然、
言葉に強弱のリズム
を生み出します。
一方、日本語は極端な話、
全部同じ強さですから、
リズムではなく、
メロディーと間(ま)
にならざるを得ないわけです。
※このシリーズ1回目からお読み下さいね。
こうして、日常的に口にしている言葉が、
音楽的にこれだけ違うわけですから、
当然、運動面でも違ってきてしまいますよね。
で、言葉でも運動でも
こういったベースとは
逆の動きを取り入れられますと、
大きな武器になると思うんです。
まだまだ、このシリーズ続きます。