以前、言葉を発する際に
日本語であっても子音と母音を分けて考えたほうが良い
というお話をしたことがあります。
ところが、これにまつわることで、
最近、あることに気がつきまして、
私自身の歌が随分と良くなってきたんです。
まぁ、良くなってきたと言いましても、
あくまで自分比ではあります(笑)
もともと、遠吠えのような動物的な声(音)はしっかり出ていまして、
けれど、歌として言葉にすると、大変だったんですね。
それが、子音と母音を分けて考えることで、乗り越えられたという過去があるんです。
(動物的な声は母音に相当する)
そして、それにはすぐ慣れ、わざわざ子音と母音を分けて考えなくても、
自然と上手くいくようになっていたんですね。
ところが、最近ふと思ったんです。
子音を強く発音し過ぎている??
ということで、子音を軽く出すようにしてみましたら、
いいんです!
歌っている時のテンポのズレが減り、
音程の変化もよりスムーズに!
どうも、子音のために力を入れ過ぎていたがために、
テンポや変化が、ほんの僅か遅くなってしまっていたんですね。
そしてさらに、子音を軽く出すということを、もう一歩進めまして、
私の感覚では、
「子音を体の外に飛ばして(体から離して)発する」
と、よりいい感じなんです。
こんなに力を使わずに、けれどしっかり子音を出せるのか!?
と、自分ではかなりの衝撃なんですけど、
きっと、多くの人は自然とこれをやっているんでしょうね。
子音を体から離れたところで鳴らして、
母音を体の深いところから鳴らす。
今はまだ、一文字一文字、意識する必要があるので、
ちょっと忙しい(笑)
ちなみに、「あ」や「い」のように母音だけの音でも、
同じような意識でいたほうが、
音が柔らかくなり、喉もより楽になるんです。
忙しいけれど、いいことづくめ(笑)
この発音方法は、他にも良い影響が出ているんですけど、
長くなりますので、今回はこの辺で。
さて、お話変わりまして、
今月末に4冊目の著書が出版されます。
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インタビュー記事が6ページにわたって掲載されています。
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