私にとって、言葉を発する歌・謡いは、本当に難しい。。。
難しさの一つに、どうしても言葉というよりも
音節一つ一つのブツ切れになってしまうことがあるんです。
小さな子供が、本をはっきり大きな声で読もうとして、
「ある晴れた日に」ではなく
「あ・る・は・れ・た・ひ・に」
となってしまうような感じですね。
いえ、もちろん、自分なりにスムーズにしていて、
それでも印象としては、そんな感じということなんです。
こんな悩みを抱えている人、いるんでしょうか？？？
多くの人は、私のようなブツ切れ問題は全く生じることなく、
単に歌が上手いかどうか？の問題になると思うんです。
私は、その手前で大きな壁にぶつかってしまっている。。。
何が原因なのか？
確かに、もともと音程をとるのに苦労していたので、
当時は仕方ないと思っていたのですけど、
概ね解消されてきても、相変わらず。。。
そこで、
言葉の意味を伝えることを大事にすればいいのか？
とやってみたのですけど、
なんでしょ・・・そういった気持ちの持ち方とは
全く無関係のようなんですよね。
例えば、
アートマイムと言う身体表現・演技として動いている時には
意味があろうと無かろうと、
スムーズに動けるわけですから、
必ず、何か身体的なところで解決できるはずだと思うんですよね。
で、少しお話逸れますけれど、
アートマイムを長く学んでいて、
一見スムーズに動いているように見えて、
実は切れてしまっているということが、
本人も気がつかずに起きてしまっていることは多いんですね。
これは、丁寧にとか表現の意味をといったような
抽象的な問題ではないんです。
気持ちで解決できるなら、むしろ楽なこと。
さて、音節一つ一つを大切にし過ぎるのが問題ならば、
なんか適当に・・・・・・良いわけがない！
ただ、だら～とするだけ。。。
アートマイムという身体演技でも、
「さりげなく」はテキトー・いい加減ではなく、
むしろ、明確にはっきりが前提です。
そんな中、ある時
「空間張力」とでも言うべき考え方を思いつきまして、
詳細は省きますけれど、
これが、とても良い感じだったんです。
つながり感が出ます。
でまた、お話逸れますけれど、
アートマイムを学ぶ人たちに、「空間張力」という言葉は使いませんでしたけど、
この概念を説明して動いてもらったところ、
（その場では）演技全体がきちんとつながるようになったんですね。
ただし、上級者だけで、日の浅い人には難しかった。。。
そもそも、私が動くときには、空間張力は意識していません。
自然と生じてはいるのですけど、
もっと楽な方法で、上手くいっているものですから、
アートマイムを学ぶ人も、私の歌も、
もっと単純な簡単な方法があるはずだとは思っていたんです。
とそうこうしているうちに、
歌の方で、ようやく
もっと楽な方法を見つけることが出来たんです！
ある一点をキープしているだけで、
スムーズにつながる！
しかも、
息継ぎや、音の切れ目といったところですら、
きちんと音を作っていられるんです。
無音の音を生じさせられる！
そんな状態なんです。
これ、気持ちの問題ではなく、身体的に鳴ってくれている。
そんな確かな実感があるんです。
ですから、息継ぎも、
これまでは一気に歌ってしまわないと、
途中で息継ぎをするとリズムが狂ってしまうフレーズでも、
なんなく細かく息継ぎを入れられるんです。
これには、自分でびっくりしてしまいました。
こんなことが可能なんだ！？と。
と同時に、これがつまりアートマイムでやっていることで、
ただ、身体運動の場合は、その一点が歌とは違うところにある。
この一点の使い方を、どれだけ大事にできるか？
その上で、言葉の意味、演技の内容の咀嚼・理解を
どう反映させるか？
なんです。
それにしましても、こんな多くの人には壁にならないところで
大きく躓いてしまうような不器用さのおかげで、
乗り越えた時には、少し遠くまで行けている気がします。
まぁ、それくらい確かなものを身につけないと、
乗り越えられないということではあるのですが。。。
喜んでいいのか？悲しんだ方がいいのか？
・・・とにもかくにも、
声からの学び、私には大きい。
感謝！
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2022年初夏 「シアターカイ国際舞台芸術祭」の舞台に立つことを目指します！
