オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

「腰で打つ」から「足裏で打つ」へ (4)

身体表現者にとって、スポーツの世界の「腰で打つ」改め「足裏で打つ」というものは、
一見何の関係もないようにみえますけれど、

腕の先端、手先へのエネルギーを通す

という意味で、
実はとても重要なことなんですね。



美しさとは、エネルギーが通っているかどうか?です。
単なる見かけの形ではありません。



けれど、一般的に

身体表現者はこのエネルギーというものを、

気持ちの問題にすり替えてしまう

ものですから、
ごく一部の天才的な人しか本当のエネルギーを生み出せずにいるのが現状。



エネルギーを通すといいますと、
何だか力強い動きだけに必要そうな感じがするかもしれませんけれど、
優しい、柔らかい、小さい・・・そんな動きでは、むしろもっと重要なんです。



本当のエネルギーが通っていませんと、
それらはただただ

”弱い”

ものになってしまうんです。



発声にたとえると分かりやすいのですが、
舞台上で「ささやき」を表現する際、本当にささやいたのではお客さんに聞こえませんでしょ?
ささやいているような声を、しっかり(大きく)出さなくてはならない。


動きも同じなんです。
優しい、柔らかい、小さい・・・そんな動きをしっかり届けるには、
エネルギーが通っていることが大事。



もちろん、「もっと大きく動け!」も発声の考え方と同じです。

ただ大声を張り上げたのでは、本人が思っているのとはうらはらに届かないものでして、
やはりエネルギーの乗った声でないとダメなんですね。

「大きく動く」はエネルギーの発生方法を知りませんと、
大声を張り上げるような種類の動きになってしまうんです。



足裏で打つということは、全身で爆発力を生み出す効果的な方法なわけですけれど、
それはすなわち、
全身に大きなエネルギーが通り、手先まで伝わっているということなんですね。


ですから、この足裏で打つというパワーの出し方が分かってきますと、
体がひとつのエネルギー体になれるんです。



ということは、

無駄な動きが無くなり、無駄な力みがなくなり、

体が大きく見え、美しく見え、

足の指先から手の指先までが体幹の芯を通して、

美しく強く繊細につながってくれるんです。



しかも熟練度が上がりますと、様々なポジションで可能になってきますから、
いろいろなポーズが本当に美しくなります。



そして何より、

形というものに対して、外に正解を求めずとも、

自分のエネルギーの通りから判断出来るようになるんです。

自分に信頼が生まれます!



もちろん、「オーガニックマイム」のクラスや「JIDAIメソッド」のクラスでは、
定番的レッスンとして取り入れていますよ。



この一連のお話『「腰で打つ」から「足裏で打つ」へ』は、一旦終わりにしますが、
丹田」にもつながってきますので、できたらその辺りのことを話題にできたらと思っています。




今週末、ワークショップあります。
    

~あなたの疑問に応える、呼吸、動作、心。~

『アートマイム流 心と身体のワークショップ』





Body,Mind&Spirit 本当の自分の身体は天才だ!




マイムから心と身体の平和を


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