「腰で打つ」ことについて、２回に渡ってお話してきましたけれど、
軸回転を速めることではなく、
爆発力を高めることとして考えることが、
まずは大事なんですね。
「腰で打つ」のような「腰のキレ」は、
腰、つまり腰の筋肉で生み出そうとしますと、無理が生じます。
そこで、股関節で生み出そうとする。
あるいは骨盤（左右の腸骨）で生み出そうとする。
私もある時まではこの意識でした。
けれど、前回の速さ・重さをもっと上げられるという前回のお話、
あの方法をとるには・・・
引き戻しとジャンプを活かすには、これでは足りないんです。
もっといい方法があるんです。
結論を言いますと、それがこの一連のお話のキーワード
「足の裏」！！
足の裏を使うことが鍵になるんです。
足の裏？何のことやら？？？だと思うのですが、
先日の、私的な企業サークル活動内でのワークショップを主催して下さった方が、
教えて下さったことがありまして、
チャンピオンクラス（チャンピオンかな？）のプロボクサー
が同じジムの後輩たちに、
「パンチは足で打つんだ」
と言うらしいんですね。
けれど、聞いた方はそれがよく分らない。
やっぱり天才の言うことは分からないなぁと。
もちろん、そのご本人からもそれ以上の説明はなく、
あとは「バッ！と打つんだ」のようなことらしいいんです。
このボクサーの方の言葉の意味するところは、
ご本人に聞きませんと分かりませんけれど、
私も「足で打つ」と思っていたものですから、
ちょっと自分の考えに自信を与えてもらった気でいるんです。
「腰ではなく足で打つ」
ここで、注意！
脚ではなく「足」！！
「足で打つ」なんていいますと、何だか脚力で打つような印象ですけれど、
この一連のお話は足の裏が鍵ですから、脚ではなく足。なので・・・
「腰ではなく足裏で打つ」
ですね。
足裏で打つようにしますと、
体の軸の回転（回旋）運動ということには、ほぼ意識が向かなくなるんです。
にもかかわらず、
腰のキレは格段に上がってしまう。
さらに、見た目は体重移動をしていないようでいて、
体当たりのようなパワーが生まれる。
そして何より、
体の中心にエネルギーが集中されるんです。
軸という意味での中心もそうですし、丹田という意味での中心もそうです。
スポーツをされている方には、オススメです。
・・・ですが、実は身体表現でも、非常に重要なんです。
次回は、その辺りのことも含めてお話したいと思います。
そうそう、最後にあらためて。なぜ、足ではなく足裏かということに関しまして・・・
いわゆる脚力を使うと考えた場合、地面を蹴るようなイメージを持たれると思うんです。
そうしますと、あなただったら膝や足首はどのように動かしますか？
膝も足首も伸ばすのではないでしょうか？
ジャンプするのと同じような使い方ですね。
けれど、ここでのお話は、
膝も足首も曲がる感じになります。
また次回を楽しみにしていただければと思います。
～あなたの疑問に応える、呼吸、動作、心。～
『アートマイム流 心と身体のワークショップ』
Body,Mind&Spirit 本当の自分の身体は天才だ！
