オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

「腰で打つ」から「足裏で打つ」へ (2)

「打つ」といいますと、
軸回転の勢いを強くすることに意識が向きやすいのですが、
パワーとは何か?


パワー=重さ×速さ


ですよね?


同じ体重なら、ゆっくり歩いて来た人がぶつかってくるのと、
物凄い速さで走って来た人がぶつかってくるのとでは、当然違いますでしょ?
もし同じ速さならば、体重の重い人がぶつかってきた方が、大変ですよね?


で、「腰で打つ」という意識の場合、
腰を使って軸回転の速さを上げようとすることになるわけですけれど、
ただ回転の速さを上げただけではあまり役に立たないんですね。
踏み込む足で、その回転を止めるようなことをしなければなりません。
いわゆる「流されない」「壁をつくる」ですね。


そのことで、速さが一瞬、より上がってくれるんですけど、
それだけではなく、重さも上げられるんですね。

上手な人は、体の落下運動も使って、

この一瞬だけ自分の体重を増やしているんです。


体重計にのって、「ふっ」と落ちるようにしてから踏ん張りますと、
一瞬すごく体重計の数値が上がりますでしょ?
これを利用しているんですね。



そうやって速さと重さを瞬間的に上げることで、

結局は爆発力を高めているわけです。



「腰で打つ」というのを、軸回転の速さを上げるということではなく、
爆発力を高めることと捉えるといいのではないかと思うんです。
どうですか?


で、その爆発力といいますのは、大きなパワーが瞬間的に生まれるとうことですから、
インパクトの瞬間により速く、より重くなってくれたほうがいい・・・といいますか、
なってくれればいい、ですよね?
インパクトの瞬間までの速さや重さに、エネルギーを注ぎ過ぎないことも大事ですね。)



その速さ、先ほど回転を止めるようなことをすることで、速さを上げると言いましたけれど、
もっとそれ以上に速さを上げる方法があるんですね。


鞭。


鞭は手を振って、止めるのではなく、引き戻すよな動きをしますでしょ?
あの引き戻しによって、上手な人になりますと、その先端は音速を超えた速さになるわけです。
凄いですよね!

止めるよりも、引き戻す。



さらに、重さも落ちて止まる以上に上げられるんです。
それは単純な言い方をしますと、止まるのではなく、落下後、急激にジャンプするんです。
(まぁ、これは実際にジャンプするわけではないですし、
相当に語弊のある言い方ではあります。。。)



また次回につづきます。





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