ポーランドに着いてから、背中の痛みが数日の間とれず、どうしたものかと・・・
シアターカイでの『マイミクロスコープ ～夜のアートマイム劇場～』本番です。
ステファン・ニジャウコフスキ氏が毎年開催されている
にゲストとして招待していただき、今回３回目として、行って参ったわけです。
到着４日後に本番を迎えるため、その前日には音響・照明を合わせるためのリハーサル・・・
であるにもかかわらず、背中がこわばったままで腕を上げると、つりそうになる。。。
狭い飛行機での長旅のせいかと思い、ほぐしたり、いつもの朝練をしてみたりしたものの、
リハーサルを翌日に控えても一向に良くなる気配がない。。。
ベッドが合わないのでは？と思い、床に硬めのものを敷いて寝てみたものの、あまり効果は無い。
で、考えたんです。
この痛みは、物理的（肉体的）なものではないのではないか？
何か精神的に不安なものを抱えているのではないか？
自分に問いかけますと、すぐに答えが返ってきました。
ポーランドで初演を迎え、帰国後すぐにシアターカイで披露する作品『獣』
これに不足を感じていたんです。
当然、日本を発つ前にしっかり作り込んできたつもりだったのですが、
背中の痛みをきっかけに、あらためて作品を見直してみました。
どこに不足があるのか？
これも、思いのほかすぐに答えが出てきました。
あれだけ、何度も見直してきて、OKを出していたにもかかわらず、あっさり答えが出て、
どんな演出を加えたらいいのかも、
これだ！！
と、はっきりイメージされました。
もちろん、それでパッと背中の痛みが消えたわけではないのですが、
何か、目に映る景色が明るく鮮やかになりました。
翌日のリハーサルは本気で動いて、全く問題無く終えることができ、
本番当日には背中が痛かったことを忘れているくらいの状態に。
この演出の変更が効いたのかどうかは分かりませんが、
作品の評判も良く、
帰国した今、身体はいつも通りの状態です。
つまり、背中の痛みは、飛行機での長旅というのは、全く関係無かったわけです。
背中に痛みが出てしまったこと自体は、情けないなぁと思うんですけど、
身体の痛みが物理的・ 肉体的なものだけに依るのではないということを、
身をもって経験することができ、且つ、それを克服できたというこは、
今後、自分のことだけでなく、生徒さんに対しても、いろいろと活かされるだろうと
嬉しく感じています。
さあ、明日（もう今日ですね）26日の月曜の夜はその『獣』を含めた公演です。
当日、いきなりでも、ぜひお越し下さい。お待ちしております。
