いまだに、成功の鍵として
けれど、
腕や脚の筋力アップが
体幹に置き換わっているだけの、
体幹強化は、
効果もありますが、
弊害もあるんです。
ひと言で言いますと、
動きが硬くなります。
そのせいもあって
見た目の印象も、
「四角い」
となることが多いようです。
そもそも、
マット運動ですよね。
前回の歩き方のお話でも
触れましたけれど、
「歩く」という動作が
全ての動きのベースです。
トレーニングは立位で行なうことが
基本だと思います。
で、実のところ、
どんな運動でも
だと言っていました。
これを
「そりゃあ、そうでしょ。」
と思える人は、
役に立つ可能性はあると思います。
けれど、
「え?」
と、少しでも疑問に思う人には、
お勧めできません。
また、
使える人でも、
思われているようでしたら、
やはり、問題です。
重要なことは
体幹が立体的に動けることなんです。
といって、
立体的に動けたらそれでいいのか
と言いますと、
やはり足りないんですね。
(立位であれば)股関節が
地面を捉えられているか?
下からの力を
股関節を通して
上に伝えられるか?
上の重さを
股関節を通して、
下に伝えられるか?
このことが、全てを握っているんです。
体幹が立体的に動ける必要があるのは、
股関節が左右2つあり、
その荷重バランスや位置関係が変化するから
と言えます。
ですから、
体幹をどれだけ柔らかく動かせても、
股関節がこの機能を果たしていませんと、
エネルギーの伝達という意味では、
役に立ちません。
股関節を機能させるトレーニング、
SNSにも挙げましたけれど、
このことが頭の片隅にでもあればと思います。
「安定の中では、固めてしまう。
けれど、それは気づきづらい。
不安定で不安でも、固めてしまう。
不安定で安心なら、重力と仲良くしやすい。」
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