身体の使い方をどれだけ学んでも
実際の場面で機能しない
ことがあるかと思います。
ひとつには、
実は、その学んでいるものに、
そもそも実践が視野に入っていない
ということもあると思います。
けれど今回、それは置いておきまして、
こんな理由が大きいのではないかと思うんです。
脳(神経)が疲れるから。
基本的に良い身体の使い方というのは、
体全体がまとまりを持って動いてくれることなんですね。
大勢が集まった組織だと考えると
わかりやすいのですけど、
全員が少しずつ働けば
全体としては、本当は楽ですよね?
ところが、
出来るだけ休んで何もしない人が多い方が
楽だと考えてしまうんですね。
脳が。
全員を働かせるのは、脳(神経)が疲れるんです。
指示が大変ですものね。
全員一致で協力してもらうための指示…
考えたら、頭がパンクしそうじゃありません?
数人にだけ指示を出して、
頑張ってもらった方が、どれだけ楽か!(笑)
で、数人に全ての負担を任せてしまい、
結果、大変だなぁと、
身体の一部の疲れを、
全体の疲れとして感じるわけです。
身体は本来、
全員それぞれ役割がありますから、
ほんの一部の数人が、疲弊しているだけで、
全体としては、機能がガクンと落ちてしまいます。
脳が楽をした分だけ、
身体は動かなくなるわけです。
たった一部のオーバーワークのせいで。
といった感じで、
学びの場では、脳が疲れるのは仕方ないことと、
抵抗はないでしょうけれど、
それ以外の場では、楽をしてしまうんですね。
では、どうするか?
身も蓋もないですけど、
慣れるしかありません。
身体が楽な方を脳が選んでくれるようになるまで
慣れる。
とはいえ、
ただ、「慣れる」では、
やはり大変ですから、
全員への指示が出しやすい状態
にしておくことを
オススメしたいんです。
大事なのは
「呼吸」です。
ここで度々お話している、
横隔膜を下げっぱなしにしておく呼吸です。
胸式でも腹式でもない呼吸なので、
馴染みがないとは思いますが、
威力は絶大だと思っています。
ちょうど1週間後の
7月24日(水)発売の
『筋力を超えた「張力」で動く!』
この第8章で、詳しく取り上げていますので、
ぜひ!