歌手活動をされていて
声のワークへの参加に
迷われている方、
いらっしゃると思います。
あるいは、
声の個人レッスンはどうなんだろ？
と、やはり迷われている方に
今回のお話を。
私の声ワークではなく、
本格的な歌のレッスンを継続的に
個人でもグループでも受けられている女性がいます。
この方曰く
「多くの歌のレッスンは、
時間内で３つすべてを同時にやろうとする。
もしくは、駆け足で三つを通りすぎる。」
３つとは、
発声、リズム、表現
です。
続きます・・・
「だから、生徒さんは、何を直せば良いのか、何が問題なのか、
はっきりつかめない。」
「混乱するか、なんとなく歌手気分に浸って自己満足するか、
どちらか。」
これは、歌に限らず
表現系ではあり得ることですね。
「でもこれは、生徒さん側にも問題があることが多い。」
ある時
1時間、リズムを取る練習で終わったことがあり、
先生にあやまられたそうです。
「ごめんなさい！歌わないで終わっちゃった」
この女性は、自分が苦手にしていたところなので
むしろ、ありがたかったらしいのですが、
こういった人は、あまりいないようで、
歌のレッスンなのに歌わないと、
怒ったりする人がいるそうなんです。
まぁ、分からないではないですけど・・・（笑）
このような
歌全体（３つの要素）を常に取り扱うレッスンに対して
「JIDAI先生のレッスンは、音を響かせる、
そのための身体の使い方に的をしぼっているから、
逆に、ピンポイントでわかりやすかった。」
さらに、この女性が
発声系のワークで一番良い声が出たなと思ったのは、
3日間の合宿にまぜてもらった時だったそうです。
（もちろん、私のワークではありませんよ）
「丸１日発声に関するワークをやっていたら、
すごく良い声になった。」
良かったですよね。
ところが・・・
「それを続けなければならないんだけど、
日常生活では、そんなにたくさんの時間を発声だけについやせない。」
「甘えかもしれないけど、
合宿でやっていたメニューをすべてやるのは無理だ。」
そりゃぁ、そうですよね。
逆に言えば、だからこその合宿ですしね。
「私の努力不足だけど、良い感覚は薄れていってしまった。」
これは、やはり歌・声に限らず
運動・ボディワーク系でもよくあると思います。
何が効いたのか判然としないけれど、
その時は良くなって、
けれど、時間とともに感覚が薄れていき、
どうしようもなくなる。。。
自分のものとして身につけるのではなく、
一度きりの、思いがけない体験！
ということでしたら、
楽しいんでしょうけど。
私は自分がレッスンを受ける側だった場合に、
こういったレッスンが好きではないんですよね。（笑）
そんな私のレッスンスタイルもあってでしょう・・・
「JIDAI先生は、トリガーポイントを教えてくださる。」
「身体のどこを働かせれば良いのかを、
具体的に伝えてくださるから、
日常生活の中で、何かしながら、
それを稽古できる。」
ということで、
いわゆる歌のレッスンと比較して
「この2点が良いなと思いました。」
２点とは
●発声だけに的を絞っている
●トリガーポイントが分かり、日常の稽古ができる
ですね。
歌の専門家にしか出来ないこと、
歌の専門家では難しいことがあります。
これは、実は歌に限らず
スポーツ、武術、ダンス、身体表現・・・
あらゆる分野で言えることなんです。
私のワークを受けますと
「どうして、私の先生はこういうこと教えてくれないんだろう？」
と、多くの方が口にするのですが、
それは仕方ないことなんです。
と同時に、それこそが
私のレッスンなんです。
JIDAIメソッドです。
その道の専門家だけに学ぶのが近道なのか？
それとも、JIDAIメソッドのような
一見、遠回りに見える道を通るのが、
実は本当の近道なのか？
どう考えるか？
ですね。
