オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

鈍臭くなることやっていませんか?

不安定をいかにコントロール出来るか?

 

これは、重要なことなのですけど、

整体やセラピー的に身体と向き合っていますと、

こういった「動き」への関心は

低いかもしれませんし、

 

レーニング的なものでも、

安定力を高める方へ

行きがちかな?と思います。

 

 

「不安定をコントロールする」とは

転ばないようにするといった、

守り的な意味ではなく、

 

“不安定こそパワーやスピードの源”

 

という攻め的な意味で

重要なんです。

 

 

身体表現の世界では

これが上手く使いこなせますと、

能動感ではなく受動感が生まれ、

躍動感につながります。

 

 

(踊りの世界では、

オフバランスという言い方があるようですね。)

 

 

さて、

不安定のコントロールですが

 

「重力を活かした体重移動

 

と思っていただいても

良いかもしれません。

 

私のクラスで頻繁に行なうワークに

こんなものがあります。

 

四股立ち(スクワットの姿勢でも)のまま

歩くのですが、

前に踏み出していく脚の膝を上げずに

足裏は地面から浮かせていくんです。

 

伝わります??

 

普通は脚を上げますと

軸脚に体重が移り、

上体はその軸脚の方に傾きますよね?

 

相撲の四股踏みで、

脚を高く上げた時

上体が大きく軸脚の方に傾きますでしょ?

あの感じですね。

 

このような上体の傾きを生じさせない

ということです。

 

傾くのは「安定」を求めるからでして、

それでは練習にならないのです。

 

 

安定というのは

止まっているということなんですね。

 

止まっているということは

運動エネルギーはありませんでしょ?

 

位置エネルギーはあるでしょうけれど、

それは別のこと。

 

相撲の四股踏みで、

(例えば、バレエでも)

脚を高く上げた状態は、

不安定そうに見えるだけで、

安定を求めた姿勢です。

 

 

 

もし、サッカーのアウトサイドキックで

軸脚の方に上体が傾いていますと

つまり、安定した姿勢では

ボールには蹴る力しか加えられません。

 

一方、クラスでのワークのような

上体を傾けない形ですと、

体当たり的な力を加えられるので

威力は全く違ってきますね。

 

さらに、前者の安定した姿勢ですと、

蹴った後、動き出すのに時間がかかります。

何しろ、安定、つまり止まっていますから。

 

後者は不安定を活かしていますから、

走りながら動きを止めずに出来る・・・

といいますか、

動きを止められないんです。

 

 

と、サッカーの例が、

人によってはイメージが湧かなかったかもしれませんけれど、

こういったスポーツに限らず、

不安定を活かせませんと、

 

鈍臭くなる!

 

ということは、

知っておいて下さい(笑)

 

 

鈍臭いは言い過ぎにしましても、

動いていても

動きが感じられない

ということです。

 

運動エネルギーが無い。

 

位置エネルギーしかなく・・・

ということは

待ちの姿勢

であって、

動きの体勢ではないということです。

 

ですから、

一歩遅くなりますし

筋力頼りにもなるわけです。

 

 

一般的に身体と向き合ったり

レーニングなどで動作と向き合いましても、

 

不安定をいかにコントロール出来るか?

 

と向き合うことは少ないと思われます。

 

運動エネルギーを扱わないのでは

本当の意味で動作が良くなるとは

考えづらいと思いませんか?

 

何を求めますか?

 

 

 

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