オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

迷い無く生活されている方は、読まないで下さい。恥ずかしいので。

今回は、これまで一切触れるつもりのなかった

私的な事柄です。

 

ただ、このコロナによる意識の変化が

良い方に働く助けになればいいなと思い、

あえて書くことにしました。

 

(と、書き上げてから既に1ヶ月以上経つのですが・・・)

 

(それでも、アップすることにしました。)

 

 

これまでの仕事、

これからの仕事、

考えざるを得ない状況の人が多いと思います。

 

それは、収入面のことではあるものの、

生き方を見直すことになっていると思うのです。

 

 

私はマイムという身体表現で生きるようになって

20年以上経ちます。

 

ですが、その前は普通の会社員だったんです。

 

一部上場企業で特に不自由も辛さもなく

仕事をしていました。

 

一生、その会社に勤めるつもりで。

 

新人1年目から、自分の裁量と言いますか

自分のペースで仕事をやらせてもらえる環境でしたし、

恵まれていたと思います。

 

数年目からは毎週日曜、大道芸の形で、

いわゆるパントマイムを再開していました。

 

実は、学生時代、やはり毎週、

パントマイム大道芸をやっていまして、

4年生の頃には、何度かお仕事としてイベントへの出演もあったんですね。

 

とはいえ、大学卒業後に

その道へ行こうとはつゆとも思わず、

むしろ、そんなことダメでしょ

と思っていたくらいなんです。

 

もちろん、やっていけるような才能があるとは

全く思っていませんでしたしね。

 

そんなことで、

会社員は性に合わないと思いつつも、

どちらかといえば、

気楽に会社員生活を送っていたわけです。

 

(とはいえ、転職も視野に入れ、

当時、厚生労働省発行のインテリアコーディネーターの資格を取得するなど

していました)

 

 

ところが、働き始めて5年目でしょうか、

あの「オウムサリン事件」が起きたのです。

 

25年前ですから、ピンと来ない人もいるかと思いますが、

東京中心部での毒ガス無差別テロです。

 

首謀者である麻原彰晃が捕まる前だったとは思うのですが、

第二弾があるのでは?といったことも耳に入ってきました。

 

 

私はこの時、人生を見つめ直したんです。

 

もし、次が起きた時、

この会社員として人生を終えることになってもいいのか?

と。

 

 

数ヶ月間、悩みました。

 

結局、

やらなかったことを後悔するよりも

やって後悔する方が良い

との思いに至ったわけです。

 

会社を辞める時、上司に自然とこんな言葉が出ていました。

 

「これから本当の自分の人生が始まる感じです。」

 

 

で、その後、パントマイムでのイベント出演が順調だったかといいますと、

全くそんなことはなく(笑)

自分としては2年も経てば、十分な収入が得られるようになるだろうと

思っていたのが、大誤算だったんです。

要するに、全く向いていなかった。(笑)

 

まぁ、そもそも人見知りで、人前で何かをしたいと、

思っていませんでしたし、

(じゃあ、なぜ大道芸やってた??? 笑)

エンターテイメント的な楽しさに対する感覚が人とズレていまして、

当たり前といえば、当たり前の結果なんですけど(笑)

 

 

ただ、どんな運命なのか、

会社を辞めた後に出会ったアートマイム(当時はポーリッシュマイム)が

私の身体の使い方のみならず、世界の見方を変えてくれまして、

(世界の見方は、元々持っていたものが、しっかり意識化された感じです)

 

元々は運動神経も悪く、演劇方面に全く興味がなかったにも関わらず、

表現や身体の使い方の指導者として、

また舞台表現者として、

そこそこにやっていけるようになれたわけです。

 

会社を辞めた時に見ていた風景ではありませんでしたが、

あの時の決断によって、

人生の流れが大きくうねったんでしょうね。

最善の方向へと進ませてくれています。

 

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さて、今、人生を見つめ直している人に、

私のお話がどの程度参考になるのかは分かりません。

 

見つめ直すということと、

大きく別方向に舵を切るということは

必ずしもイコールではありませんし。

 

 

ただ、どう選択するにしても、

自分の決断です。

 

その決断に納得することは重要だと思います。

 

どんな結果でも、受け入れる覚悟ですね。

 

決断自体を後悔してはいけないと思うのです。

 

決断自体は尊重し続ける。

 

 

自分の人生を生きるとは、

自分の選択の責任を、自分で持つということ。

 

 

応援しています。

 

 

 

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