オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

「出来るようにやってしまう」ことの弊害

素人(経験が浅い)の人の方が、感覚を掴みやすいようです。

 

同時に、一旦、「出来た」と思ってしまったものが、

足かせになりますね。

 

 

声のワーク上級編では

私が半年くらい前?に編み出した練習法を

皆さんにやってもらうのですけど、

 

前回(先月)は、1人の方を除いて、皆さん良い感じだったんですね。

今回(昨日)は、2人の方が思わしくなく、残りの2人は良い感触を、だったんです。

 

この、思わしくなかった人は、

これまで他で声のトレーニングを積んで来た人。

 

良い感じだった人は皆さん、いわゆる素人

 

良い感じが経験者で、思わしくなかったのが素人、ではないんです。

 

 

 

ちなみに、この練習法は、

私の中では「邪道かな?」と思うところがあったものなんですね。

 

もちろん、非常に有効性の高い方法だと思うので、

ワークショップでお伝えしているわけです。

 

このやり方を閃いた時は、

「おお! これは凄い!!」

自画自賛してましたから(笑)

 

 

とまぁ、ちょっと普通ではない方法なんですけど、

今回の参加者のおひとりが、

本格的にボイトレ(ボイストレーニング)で歌を学んでいる方でして、

その方が

 

「これは、ボイトレで

“ゼロの声”

というもので、重要だけど難しいもの」

 

と。

 

 

びっくりしましたよ!

ボイトレの世界では以前からあった方法だったとは!!

 

(本当にイコールかどうかは、分かりませんよ。似て非なるものの可能性も。)

 

 

 

で、お話戻りまして、

この方を含めて、経験の深い人ほど、難しくなってしまうんですね。

 

 

これは、声に限らず、身体の使い方全般に言えることでして、

既に形が出来上がってしまっていますと、

その形をくつがえすような方法は、身体が拒否してしまうんですね。

 

 

実際には、そこを乗り越えて行けますと、

現状を維持しつつの上達では、絶対にたどり着けないレベルに

到達する可能性が高まります。

 

つまり、

 

目の前の成果を取るか?

 

将来の成果を取るか?

 

というわけですね。

 

 

素人は、そもそも成果を手にしていませんから、

不安、恐れなどありません。

ただ、素直にトライできる。

 

出来てしまっている人は、

つい、出来るようにやってしまうんですね。

 

 

「出来るようにやってしまう」

 

これ、最大のクセ者です!

 

 

素人は出来ないからこそ、素直に身体が使える面があるわけです。

 

自分が出来るようにやってしまいますと、

その延長線上でしか上達しません。

 

 

 

そうしますと、身体も壊しやすいでしょうし、

自分自身、エネルギーの通らない身体に

気持ち良さは感じられないはずなんです。

 

で、モヤモヤする。。。

 

 

そういった身体から発せられるものに、

他者は本当の気持ち良さを感じない。

 

そう思うんです。

 

 

まぁ、とはいいましても、

自分なりのやり方であっても、

それなりの評価を受けているならば、

無理にそこから飛び出す必要はないとも思います。

 

 

何も、より良い身体の使い方になる必要はありませんものね。

 

ただただ、自分自身が納得できるかどうか?です。

 

 

 

 

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