新しい動き、身体の使い方を学ぶ際には、
見てパッと掴める時でない限りは、
ある程度、頭で理解出来ませんと動けないものですよね。
まだ出来ない動き、その動きの理屈を理解して、
自分の身体に指令を送る。
まだ出来ない動きですから、
本当にはその理屈は分からないはずなんですけど、
すでに身についている多くの動きから、少しずつ部分的に抜き出して、
それらを組み合わせて、新しい未知の動きを、まずは頭で理解していく。
そんな感じなんでしょうね。
それが上手くはまりますと、
すんなりと新しい動きが出来るわけですけど、
そう上手くいくとは限らない。。。
で、おそらく上手くいった時は、
実は身についていた動きの組み合わせに、
全く新しい動きが組み合わさったのではないかと思うんですね。
自分の身体が経験したことのなかった動きが、
経験済みの動きの新しい組み合わせによって、
勝手に自然と生み出されたというわけです。
この考え方が合っているとしますと、
上手くいかない時は、既知のものの組み合わせの範囲内にとどまっていて、
化学反応が起きない、ただ混ぜ合わせているだけといった状態なのかもしれません。
これは、何が原因なんでしょう?
組み合わせるものが間違っている?
組み合わせるものが足りない?
余計なものを組み合わせている?
組み合わせの順番が違う?
原因はその時々で違うでしょうから、
その都度、こういったことを探れるかどうか?が重要だと思うんですね。
それは学ぶ人だけでなく、
指導する側も、生徒さんの出来ない原因を探る。
いずれにしましても、化学反応を起こす、待つといった姿勢が必要で、
動けないうちに、頭で全てを理解することを優先させてしまうと、
無理が生じますね。
動けてから、それを頭で理解することとは全く異なる行為です。
(理解はしきれませんけど・・・)
身体という「自然」が持つ力を、
頭という「知性」が支配出来るという錯覚ですね。
理解しようとすることは重要ですけれど、
理解はいつでも及ばないものだという理解も重要。
それでも、新しい動き、身体の使い方を学ぶというのは、
好奇心そのものですし、
自分自身に対する希望を持っているということですから、
いつまでも楽しく続けて欲しいなと思います。
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