身体が勝手にやってしまうことを、抑えるのはかなり大変なことです。
ところで、なぜ、身体が勝手にやってしまうのでしょう?
それは、必要だからですね。
その人の身体の使い方にとっては、必要なことをやっているんですよね。
もちろん、全くの無意識ですよ。
だからこそ、これを抑えるのは難しい!
必要でやっていることを抑えるためには、
他の何かが働いてくれないと困りますでしょ?
で、その働いて欲しいところというのが、
大抵は、その人がこれまで使ったことのないところなんですよね。
ですから、意識も行かなければ、当然、作動のさせ方も分からない。
けれど、ここをクリアしていきませんと、
今までのままになってしまいます。
新しい神経回路を作るために、脳はフル回転です。
で、この時点で、脳を使えない、使わない人は、
厳しい言い方になりますけど、変われないわけですけど、
使えない・使わないと言いますのは、
やる気の問題とはちょっと違うんです。
やる気はあるはずですからね。
使えない・使わないとは、自分の身体を肯定し過ぎている状態。
自分の身体を否定するところから始めませんと、
いつまでも、新しい回路は開いてくれません。
そこで、大事になることは、
手本をとにかく真似ること。
見て真似る!
そして、真似るときのポイントは二つ。
全体の雰囲気を真似る。
もう一つは、
細かなところを観察する。
全体の雰囲気を掴むときに、細かなところを見てはいけません。
ドン!としているか?
スーッとしているか?
ウニョッとしているか?
パーっとしているか?
みたいな感じで捉える。
細かなところは、キリがないですけど、
肘の向き、つま先の角度、肩の位置、お尻の位置・・・
なんでもです。
その上でですが、
出来るようになっても、
脳を回転させているようでは、実践では使えません。
脳を使うということは、それだけ遅くなります。
身体は反応するだけでいいようになっていて欲しいんです。
当たり前のものにしていきたいわけです。
だからといって、出来るようになったことを
反復練習してはいけない!
何度も、常に、
その精度を上げるように模索する!
精度を上げるためには、
負荷(力やスピード)を増やすことも重要。
そうしていきますと、いつの間にかすっかり身についてしまっています。
今現状のあまり脳を使っていない、本人にとっての自然な動きから、
脳をフル回転させて新しい動きを掴み、
その新しい動きも、脳を使わない自然な動きへ。
ですね。