個人レッスンをさせていただきますと、
これまで全く考えたことがなかったアイデアが、
フッと出てくることがあるんです。
先日は、社交ダンスの講師をされている方で、
お話を伺った上で、少し踊りの動きをしていただきました。
まず、何はともあれ、動いているところを見ませんと、
その方が、ご自分で問題視している点が、
実際にどのような形で現れているのかが分かりませんから。
少し前のアルペンスキーの方の時は、
さすがに滑ってもらえませんから、
映像を見せてもらいました。
30秒くらいでしょうか？
動いているところを見させていただき、
おおむね、雰囲気を把握したところで、
どんな意識で動いているのかをお聞きし、
さらに、理想とする動きがどんなものかを
お聞きする。
そんな感じで進めていくんですね。
いずれにしましても、
こちらから、これが正しい身体の使い方ですといった
押し付けはしません。
そもそも、相手の方の分野は、
自分の知らない世界ですから、
何が良いのか分かりませんし、
その方が目指しているものがあるわけですから、
基本的には、そこに向かいたいですから。
以前、本当に全く知らない世界で、
何が理想的な動きであるのかが、把握できなかった時には、
こういうのを目指しているんですという映像を
見せていただいたこともあります。
とまぁ、そんな形で進めていくわけですけれど、
今回の社交ダンスの方では、
途中で気になったことがあったので、
こんな質問をしたんです。
「（あなたの）師匠は日本人の方ですか？」
そうしましたら、西洋の方だったんです。
それで、もしかしたら、
その師匠の教えが、
本来伝えようとしている動作に結びついていないのではないか？
と思ったんですね。
つまり、
師匠ご本人は、その意識の仕方で自然と連動する箇所が、
この方（に限らず、多くの日本人には、だと思うんですけど）の身体では
連動が起きない。
そのために、違う動きになっている。
そう考えたんです。
そこで、フッとこれまで全く考えたことがなかったアイデアが
浮んだんですね。
で、その意識の仕方をお伝えしたところ、
ガラッと動きの雰囲気が変わりまして、
その上、ご本人も、動きやすいとのこと。
しかも、その意識を使うことで、
この時のレッスン前半にやっていたことも、
自然とそうなってくる感じがあると。
この今回の提案は、
私自身、もちろん未経験の意識の仕方でして、
この方の劇的な変化を目の当たりにして、
その場で、私自身も少し試してみたんです。
面白い！
はぁ、こういう感覚もあるかぁ。
こういったレッスンの場を与えられなければ、
思いつかないなぁと、
改めて、受講下さった方に、感謝なんです。
ところで、今回新たに発見した意識の仕方が、
他の人でも通用するのかどうかは、分かりません。
今回の方の、元々の身体の使い方があったからこそ、
スッと上手くはまったのかもしれません。
（実際、この方のある意識の仕方を聞いた上での提案だったので）
それでも、翌日の自分の練習の際に、
そこから発展させたことを試すことも出来たので、
必ず、今後（自分自身にも、指導にも）に活きてくると思うんです。
新しいアイデア、楽しい！
受講くださった方に感謝！
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