自分が動いている姿を鏡で見ることはあっても、
写真や映像で見る機会は少ないですよね?
私はアートマイムを学び始めたとき、
いつも映像で自分の演じる姿を撮って確認していたんですけど、
まぁ、なんとも残念で。。。
全く自分のイメージと違うんですよね。
こんななの(涙~) でした(笑)
ところで、
随分前にクラスに通ってくれていた舞台女優さん。
脚本家でもあるので、今は舞台には立たれていないかもしれませんが。
その女優さん、ある時こう言ってくれたんです。
以前は舞台中の自分の写真(映像?)を見るのが嫌だったけれど、
クラスに通っているうちに(2年3年くらい?)
違和感がなくなってきた
って。
それは良かったなぁ、と思ったんですよね。
これは、表現力や動きの質が上がったということも
あるとは思うのですけど、
むしろ、こういうことの方が大きいと思うんです。
それは
自分がどうなっているか?
その認識力が高まった。
つまり、上手いとか下手とか、そういったものではなく、
冒頭の私自身のお話のように、多くの人は、
自分がイメージしている通りに動けている
と、思っていて、
だから、映像を見て「こんななの!?」
となってしまうわけです。
特に、動き自体は難しいものではなく、
演技的要素が高いものですと、
それなりにでも、自分の思い描いている姿になっているだろうと
思ってしまうんですよね。
なにせ、そこを目指して動いているわけですし。
けれど、実際には全く違っていて、
自分にがっかりしてしまう。。。
そいうったところから、この女優さんは
自分のイメージはイメージとして、
実際に自分がどうだったか? を
別物として認識出来るようになったのではないかと思うんです。
イメージは頭の中です。
実際というのは、身体の出来事です。
多くの人は、頭の中イコール、身体の出来事にしてしまうところを、
分けられるようになった、ということですね。
良いイメージを持たなければ、良い動きは出来ませんけれど、
自分が実際にどう動けているのか?
この認識力が高まることは、極めて重要なことだと思います。
これは動きの面でのことでしたけれど、
自分自身を知るということの一つですよね。
自分の思い込みを大事にするのではなく、
自分の実際のところに目を向ける。
今回のお話のように
実際の部分が良くなっているか、というよりも、
頭の中と実際とを、分けられるように。
身体的な面からのアプローチが上手く機能し始めると、
内面的なことも変わってきそうですよね。
お話、思いがけない方へと行きましたけれど、
まずは、自分の動きの実際を見ていくと良いかな?
と思っています。
定期個人レッスン制度 始めました
アートマイム新作『作品No.4』舞台写真
DVD第3弾『脳の書き換え体操』
amazonなどで販売中!
『「動き」の天才になる!』(第5刷決定!) amazon
『筋力を超えた「張力」で動く!』(第4刷決定!) amazon