写真を撮ってもらう時の意識のありか。
考えたことありますでしょうか？
私は、ありません（笑）
そもそも、私は自分を見せたいとは思っていないので、
写真は、ただおとなしく撮られるようにしています。
（そういう意味では、意識のありかを意識しているわけですが 笑）
なぜ、こんなお話を始めたかと言いますと、
ある方が、私の講演を聞いたことをきっかけに、
写真に限らず、他者やモノとの関係における意識のありかに、
非常に意識的になれたおかげで、
気持ちが楽になったり、自分に自信が持てたり、
色々と大きな変化があったというんですね。
ですから、これを読んで下さっている方にも、
何か面白いのでは？と思ったんです。
その方は、紅葉をバックにしたご自分が写っている写真を
3種類撮られていまして、
「これ、違い分かりますか？」
「講演でお話をしていたこと、これで出来てますか？」
3種類の写真に、大きな違いはないんです。
ご本人の雰囲気、印象が違うというものです。
どの程度の違いか？
私にその写真を見せる前に、別の方、仲の良い方に
見てもらっていたそうで、
その方は
「何がというのは、分からないけれど、これが一番いい！」
「こちらに話しかけてきているような感じがする」
とおっしゃっていたようなんです。
そんな違いです。
別の言い方をしますと、
生き生きしている
です。
少しお話それますけど、自撮り。
自撮りって、怖い感じで写っている人、多いと思いません？
あれって、意識が自分に行っているからなんです。
目線はカメラに行っていますけど、
意識のありかが、自分にとどまっているんです。
ちょっと分かってきたかもしれませんね。
先の紅葉をバックにした写真で、
生き生きと写っていた写真は、
何もすごい笑顔で写っていたというわけではなく、
意識のありかをカメラの方に移していたんです。
え？それだけで、そんなに変わる？？
と思われるかもしれませんよね。
自撮りで、目線を向けるのとは何が違うの？
ですよね。
そうなんです。
一般的には目線といいますか、目を意識してしまうものですから、
上手くいかないんです。
演技でも踊りでも、内面的なものを表現しようとして、
目に力をこめてしまいがちですけど、
それでは嘘っぽくなってしまいます。
というのは、アピールし過ぎになってしまうからです。
うるさい。わけです。
では、どうしたら上手くいくのか？
目を意識せずに意識のありかを自分にとどめず、カメラの方に移すとは
どういうことなのか？
その秘密は「重さ」「重み」というキーワードにあるんです。
意識のありかという漠然としたもの、つい目線と同一視してしまうものを、
「重さ」「重み」として捉えるのです。
重さを自分自身に置いておけば、
怖い顔の自撮りになります。
多くの集合写真も多くの人は（私も）、重さが自分の中にあります。
だから、つまらなさそうに写ってしまう。
重さをカメラマンに移しますと、
何かをこちらに訴えかけてくるような、生き生きとした感じで写る。
ただ厳密に言いますと、
紅葉をバックに撮られた方もそうでしたけれど、
重さを100%カメラマンに移したのではなく、
自分とカメラマン、両方に置いておく。
そういったことが必要だったりします。
重さの配分、置き所は必要に応じて。ということですね。
この「重さ」のお話、やはり私の著書にはたっぷり書いてあります。
さて、意識のありか、すなわち重さの扱い。
これは、写真にとどまるお話ではありませんで、
だからこそ、紅葉の写真の方は、
気持ちが楽になったり、自分に自信が持てたり、
色々と大きな変化があったんです。
どう使うかは、それぞれですけれど、
気持ちを他者に持って行かれやすい人、
逆に、他者と打ち解けたいのに難しい人、
何を話していても独り言のような話し方の人、
逆に、人にうざがられる人、
そのままで問題を感じていなければ、いいのですけど、
なんとかしたいなぁという人は、
「重さ」を利用してみてはいかがでしょう？
新著 9/30発売！
●第１章 バネを利かせる！ 地面反力
●第２章 敏捷になる！ 股関節の抜き
●第３章 腕に螺旋エネルギーを通す！
●第４章 脚に螺旋エネルギーを通す！
●第５章 触れ方の質を上げる！
●第６章 想いを伝える、届ける！
●第７章 日常生活で動きの質を上げる！
次回アートマイム公演 3月27日
