軸って、どうされてますか?
踊りや武道では軸のことは言われると思いますけれど、
一般的なスポーツではどうなんでしょう?
背筋を伸ばしてとか、真っ直ぐにとか
そんな言葉で言われることもあるかもしれませんね。
私自身、以前はそうでしたけど、
体の中に一本の真っ直ぐな棒を作るものだと思ってしまっていませんか?
これ、動きづらくなりますよね?
息苦しさも感じるかもしれません。
このことについて、最新の著書『運動センスを一瞬で上げる』で
図も使って大きく取り上げているのですけど、
ここで、少しお話をしようかと思います。
まず、何より大事なのは、
軸という棒のような物体を意識してはいけない、
ということなんです。
空洞が前提。
空洞・・・風船の内側は空洞ですね。
風船は内側から空気が押し出す力で膨らんでいます。
で、中心が生まれます。
という考え方をするんです。
目に見えない中心の一点が生まれる。
イメージは湧くかと思います。
どうでしょう?
この風船を縦長のものでイメージしてみて下さい。
(風船で犬とかを作る、あれです。)
そうしますと、膨らんだ縦長風船の真ん中に一本の見えないラインが生まれる。
どうですか?
縦長の風船をしならせても、真ん中の見えないラインは存在し続けます。
棒では考えられない軸の形状ですね。
つまり、軸といって棒のような身のある物体をイメージするのではなく、
見えないラインを生み出すための空洞を作ることで、
結果的に軸が生まれるようにする。
そうは言っても・・・と思われますよね?
これの手っ取り早い方法が、「遠吠え」なんです。
遠吠えは、犬や狼のモノマネをしようというのではいんですよ(笑)
さらに、これは脱力やリラックスとも深い関係にあります。
軸を意識的に作ってしまうがために、動きづらくなる。
つまり、
わざわざ脱力・リラックスしづらい状態を作っているわけですね。
軸に対する考え方を変えますと、脱力もリラックスもしやすくなります。
身体のことって、身体能力以前に、考え方なんです。
私のこれまでの著書も、そういったことを伝えているわけですけど、
最新の『運動センスを一瞬で上げる』は、ハウツーに近い形になっていますので、
より実践しやすいと思います。
ぜひ!
新著 9/30発売!
●第1章 バネを利かせる! 地面反力
●第2章 敏捷になる! 股関節の抜き
●第3章 腕に螺旋エネルギーを通す!
●第4章 脚に螺旋エネルギーを通す!
●第5章 触れ方の質を上げる!
●第6章 想いを伝える、届ける!
●第7章 日常生活で動きの質を上げる!
次回アートマイム公演 3月27日