オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

ポーランドで教える?!見せる!?

マイムを教え始めて14~15年経ちますけれど、基本的には日本人相手。
通訳が必要となる人への指導というのは、これまで経験がありません。


それがいきなり、ポーリッシュマイムの本場であるポーランドで、4日間にわたるワークショップということでしたから、どうなることかと若干の不安を抱えつつも、単なるテクニックを教えるわけではなく、心と身体のつながりを体感し実践することの重要性を伝えにいくわけですから、必ず分ってもらえる、伝わるはずだという気持ちもありました。


つまり、私JIDAI個人的なものを教えに行くわけではなく、あらゆる人にとっての共通の普遍的なことですから、必ず感じるところがあるという思いだったということですね。



まぁ、とは言いましても、ワークショップの間、ずうっと私の先生の先生に当たるステファン氏(ポーランド人間国宝!)が見ているものですから、ちょっとドキドキでしたわ。。。
なんて恐れ多いことかと。



けれど、そんな不安を吹き飛ばしてくれるように、初日からステファン氏にも受講生の皆さんにも大変喜んでいただけまして、後の3日間がどれだけ気を楽にできたことか・・・ほ~~っ、でしたわぁ。
(このあたりの詳しいことは、折りをみてお伝えしていこうかとは思っております。)





イメージ 1そうそう、ワークショップの参加者の中に、ポーランドの少し地方(?)の劇場の関係者がいまして、来年にでも私を招いてのワークショップを検討してもらうよう、上の人に提案してみると言ってくれる人もいまして、リップサービスもあるんでしょうけれど、嬉しいですわ。



さてところが、まだ気の抜けないことがありまして、それは2日目と3日目に行われますプレゼンテーション。


それは、ワークショップとは別の劇場で、前半は、ステファン氏の門下生による作品を4つ行いまして、休憩後に私JIDAIともうお二人(フランスからのベテランと、ポーランド最大のマイム劇場の芸術監督でありアクターである方)の3人がそれぞれ、何かしら作品的なものを演じると同時に、マイムについての話をするといったもの。


ステファン氏の門下生による作品は、衣装・照明・音楽もきちんとしたものなんですけれど、私たちはどういう形でも、といいますか、半分ワークショップの延長でみたいなことを言われていましたものですから、一体どうしたものやら?と。


おふた方がどんなことをどんな感じでするかの検討もつかないまま、本番を迎えまして、プレゼンテーション初日の私の出番は2番目でありまして、トップバッターのフランスの方の観客をおおいに盛り上げる楽しくも素晴らしいステージショーの直後に、ステージに上がったわけです。



・・・出来ることしか出来ませんから・・・



ということで、音響無し・ごくごく簡単な照明(色と方向だけを事前に打ち合わせ、あとは点けて消すだけ)の形で、2つの全くタイプのちがう作品的なものを、それぞれ5分前後演じました。


1つは『牛』の簡易版(?)と、もうひとつはちょっと実験的なもの(封印していたもの)。



いやぁ、、、こんなにも喜んでいただけるとは、本当に嬉しくもあり、ありがたくもあり、ほっとしましたわぁ。


2つのどちらにも、驚きと賞賛の声をいただきまして(自分でこうして言うのもどうかと思いますけれど・・・あぁ。。。)、さらに特に舞台上の空気の緊張感の素晴らしさに心を奪われたといった声を多くいただきました。


いや、まぁ、なんだか冷や汗といいますか、脂汗といいますか、おまけにステファン氏にはぜひワークショップにしか参加できない人たちにも、このプレゼンテーションの作品を少しでも見せてやってくれないかとも言われ・・・



ポーランドに来て良かったわぁ~って感じでした。


それと共に、こんな機会を与えて下さった方々に、感謝、感謝ですよ。本当に。



書いても書ききれないことがたくさんですので、きょうはこのあたりで。