オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

人間国宝 ステファンの映像!!!

クラス生のみんなに、ステファンの映像を見てもらうことが出来ました。


先日の「JIDAIオーガニックマイムクラス」の新年会の際に見てもらいまして、
参加出来なかった人もいるので、また機会がつくれればとは思うんですけどね。。。



さて、この映像はドキュメンタリーになっていまして、
ステファンの演技や生徒に稽古をつけている模様に加え、
ステファンがマイムを始めたきっかけや、
マイムとは何かといったことがご本人の口で語られている
極めて貴重なものなんです。


ステファンの作品を映像で見ることは、まず出来ません。
ということは、ステファンの姿・動きを見る機会は、ほぼゼロに近いわけです。
もったいないとは思うんですけど、こればかりは仕方ありません。。。



Iオーガニックマイムは、ステファンのマイムがベースになってはいるものの、
映像を見たクラスのみんなは、一様に衝撃を受けていました。



マイムは一般的に映像で見てしまいますと、何ともつまらないものになりがちなんです。
もし、そう感じないとしましたら、
おそらくそれはネタが面白いでありますとか、マイムテクニックが上手とか、
そういったことかなと思います。


つまり、何をしているかが大切になってしまってるわけですけれど、


ステファンの場合、


どういるか?


全てを物語っているんです。



パントマイムというものからイメージ出来得る範疇ではありませんので、
伝えることが本当に難しいのですが、
誤解を恐れずに例えて言いますと、



岡本たろう

繊細な身体コントロール

ヘラクレスのように

動いている


といったところでしょうか。


パソコンの画面に映った映像であるにもかかわらず、
みんなその圧倒的なエネルギーに呑み込まれてしまっていました。



そして、大事なのが語られる言葉。


「動くだけなら、機械でも出来る。
    そこに命が宿って初めてマイムである。」


「マイムは人間を表す。
    人間とは命であり、命とは呼吸と動きである。」


などなど・・・


言葉だけでなく、ステファンのそれらを体現した姿を見ることで、
よりその言葉が輝きを増すわけで、
否応無しに納得させられてしまいます。


とは言いましても、ステファン自身はポーランド語ですし、字幕は英語なものですから、
どこまで正確に把握出来ているか・・・あぁ~~~



ステファンのこの映像、
パントマイムに興味のない演劇や踊りをやっている人にも見てもらえたら面白いだろうなぁ。。。