少し前にウォーキングのお話の時に、
「脚の動きや力が、腕の動きになっている」
と言いましたけれど、これが走ること、
ランニングになってきますとちょっと様子が変わってきます。
ところで皆さん、ジョギングとランニングの違いって、お分かりになりますか?
まぁ、これ何のことはない、スピードの違いだけ。
それも、客観的なスピードではなく、その人にとってのスピード。
ですから、走るのが苦手な人にとっては、走るのが得意な人のジョギング程度でもランニングになってしまうということ。
個人の感覚ですから、厳密な違いはないようですね。
けれど、これからお話しする内容によりましては、こんな分け方も出来るのかな?
という気がします。
ということで、ランニングのお話を進めていきましょう。
「さて、走る時にあなたはどこの力を使いますか?」
と聞かれれば、普通に考えて、脚ですよね。
もちろん、脚は重要です。
「では、前方への推進力は、どこから生まれると思いますか?」
と聞かれるとどうでしょう?
脚でしょうか?
私が思いますに、これは脚ではないんですね。
では、腰?骨盤?となるかもしれませんけれど、それと同じくらいに重要な部位があるんです。
それは肩甲骨なんです。
肩甲骨の動きを推進力として、骨盤に伝えて脚の動きを導いていく。
(そういう意味では、脚は力を抜いて上手に動きを伝えた方が良いわけです。)
えっ!?
歩くときは肩甲骨が振れればいいのであって、肩甲骨で押し進めろみたいなことは、
ひと言も言ってないじゃない!って思われてしまいますよね。
そうなんですよ。
で、このあたりが歩きに近いジョギングと走るランニングの違いにもなってくるのかな?
とも思うんです。
つまり、脚で走っているうちはジョギングで、
肩甲骨がメイン推進力として働き始めるとランニングって言ってもいいのかな?と。
ただ、まぁ、いろんな走り方がありますし、
歩く時に肩甲骨を推進力のために使ってもいいわけですから、
何とも言えないんですけど・・・
さて、ウォーキング、ジョギング、ランニングいずれにしましても、
骨盤と肩甲骨が背骨を介して連動することが大切であることは、間違いありません。
そして肩甲骨が本当の意味で使えるためには、肋骨との分化が進んでいなくてはいけませんし、
出来る限り肘の助けを借りずに動かせるにこしたことはありません。
オーガニックマイムでは、かなり突っ込んだところまで、身体の使い方を伝えていっていますけど、さすがに残念ながら走り方についてここまで、教えていくことは出来ません。。。
今後の『オーガニック!!ムーブメント』では、このあたりのことまで指導していければと思っているんです。
歩くとか走るって、結構面白いですよ。