日頃から、私の教えるマイムをやっていたら、他のスポーツが上手になるはずって、言っているんですけど、実際には、なかなか他のスポーツをする機会がありませんで、証明したことはなかったんですけど、この度、ようやく証明出来る機会に恵まれましたよ。
今回一番いい証明になったものは、格闘技系なんですけど、それは後の方でお話しますね。
普段私が練習に行っている所が、改装中のために、締め出されている最中でして、で、このお休みの期間を利用しまして、いろいろなスポーツ（？）を体験しているのです。
まあ、太極拳は２０年くらい前ですけど、２年くらいやっていた時期がありましたから、なんとなく形は体が憶えていますので、全く初めてというわけではありませんでしたが、それでも、その当時は力を抜くなんてことの大切を、全く持って分かっていませんでしたから、今の身体になってからは、初めて。
当然と言えば当然ですが、初心者とは思われませんでしたし、そうでなくては、これまでのマイムが、一体何だったのか？ってことになってしまいます。
ホッとしました。
ヨガやピラティスも同様でした。これらは習うのは、全く初めてでしたが、「初めてじゃないですよね？どこかでやっているんですよね？」って。
もちろん、順番みたいなことや、ポーズを作る過程の流れみたいなものは、見て聞いてってしないと分かりませんから、その点では全くの初心者なんですけど。
と、ここまでは、それぞれの分野の深い所は別としまして、ある程度出来ることは、予め分かっていました。そういうマイムをやってきたつもりですし、教える時も、そうなって欲しいと、教えていますし。
さて、最初に申し上げました、格闘技です。総合格闘技なんて恐ろしいものではありませんよ。単純にキックとかパンチの話ですよ。
生まれて初めて、ミット打ちっていうんでしょうか、トレーナーが手に防具を付け、それを殴ったり蹴ったりって、いやいや、楽しい楽しいっ。
大体、体を動かすのは好きでしたけど、運動はどちらかといえば苦手でして、格闘技なんて、もってのほかですから、何かを思いっきり殴るなんてことは、ゲームセンターですら、やったことありません。（ゲームセンターに行くタイプでもありませんでしたけど。）
それが、実にいい手応えのパンチや蹴りが出せるんですよ。ジャブにストレート、フック、アッパー。膝蹴りにミドルキック、ハイキック。
で、やはりトレーナーのような人に「どこかでやってました？」って。
でも、私が一番嬉しかったのは、サウスポースタイルでも、要するに左右逆であっても、ほぼ違和感なく、同じくらいの力と速さで動けたことなんです。
これは、きちんと体幹から力が出せていて、きちんと末端の手や足に伝えられているってことだと、思うんです。
やってきたマイムが手先のマイムではなく、身体の芯の力を使ったマイムであることの、ひとつの証明になると思うんです。
マイムの練習だけやってきて、パンチや蹴りが重くなるなんて、ちょっと考えられませんでしょ？
ただ、このミット打ちを経験して思いました。ボクシングとか、K-1とか、信じられない人たちだと。あんな殴られながら、何分間も戦うなんて、化け物です。曙の戦えなさが、よ～く分かります。始めに何発か、渾身の力でパンチを出したりしたら、もう後は立ってるだけで精一杯になるはずです。
まあ、それはともかくとしまして、自分の今までやってきたことが、間違いなかったことが、感じ取れまして、ホッとすると同時に、やはり新しい発見やら、より効果的な身体の意識の持ち方を、獲得できまして、非常に有意義な期間となっております。改装、ありがとう。って感じです。
そうそう、こんどはゴルフを試せればと、思っておりますよ。がんばってきま～すっ。
