毎日ジョギングをしていたら
速く走れるようになると思いますか？
なりません！
毎日ウォーキングをしていても
競歩のように歩けるようになるとは
思いませんよね？
同じですね。
速く走るのは、
ジョギングの出力を上げたら
いいだけのようですけど、
この「出力を上げる」
というのが曲者ですね。
競歩の場合、
歩くといいましても
普段の私たちの歩き方とは
全く違って見えますし、
むしろ、
あのようなクネンクネンした動き、
他で見ることもないですから、
出来る気もしないと思うんです。
けれど、歩くことの
出力を上げると
ああなるんですよね。
ジョギングと速く走るの関係も
それくらい違うことだと
考えた方が
いいと思うんです。
これは、
歩く走るといったことだけでなく、
他のことにも言えます。
例えば、歌声。
小さな音量でなら歌えても
しっかり響かせてとなりますと
全く別物になるはずです。
出力を上げるといいますのは、
筋力だけの問題ではなく
身体の使い方自体の問題が
付いて回ります。
さらに、意識の持ち方も
変わってくる必要があるんです。
ですから、
パフォーマンスを上げたいのであれば、
出力をどれだけ上げられるか？
といった練習は欠かせませんし、
その練習は、前回のお話のように
要素を分解して行なう必要があると
私は考えています。
その上で、
ジョギングでもウォーキングでも
その先のハイ出力状態を
イメージしながら行ないますと、
そうではない
ジョギングそのもの、
ウォーキングそのもの
として行なうのとでは、
やっている内容が全く違ってきますよね。
真面目な人は、
この辺り、特に注意が必要です。
真面目な人は、
つい、
「そのもの」
をやってしまいます。
仮に出力を上げる練習をしていても、
ジョギングやウォーキングの時、
小さく歌う時、その時には、
そのものとして行なってしまいがちなんですね。
それでは、意味がありません。
真面目に一生懸命に練習しているのに
上達しないという悩みを持たれているのなら、
こんなところにも原因があるのでは？
と思います。
