オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

意識面・精神面・感情面との付き合い方は、ゾーンに入ることにもつながる 〜 自転車に乗れない? 3〜

シリーズ「自転車に乗れない?」の最終回です。

 

 

これまでは、身体の使い方としてのお話でしたけれど、

意識面・精神面・感情面といったことでも

同じことが言えるんですんね。

 

 

ゾーンに入るということにもつながる

大事なお話です。

 

 

とは言いましても、

いきなり身体から離れるのではなく、

身体と地続きという感じでお話したいと思います。

 

 

このシリーズで題材にしている「腕立て伏せ」、

ワークショップ【末端と体幹の一体化】で取り上げた際、

皆さんに呼吸に目を向けてもらったんです。

(特にきついポジションでの時)

 

 

そうしますと、

「末端と体幹の一体化」つまりエネルギーが通っている状態と

普段の身体とで、

非常に分かりやすい明確な差が出るんです。

 

呼吸が詰まるか?

呼吸が楽になるか?

です。

 

もちろんですけれど、楽なんです。

 

 

自ら呼吸を変えるのではなく、

自然と、結果としてそうなるんですね。

 

 

 

 

ある参加者の方が、

これは、腕立て伏せの時の発言ではありませんでしたけれど、

こんなことを言っていました。

 

「瞑想してる感じ」

 

 

 

エネルギーが通っている状態では、

たとえ、きつい腕立て伏せの時でも

自然な呼吸が維持されるくらいですから、

身体に大きな負荷が掛かっていない状態では、

「瞑想してる感じ」になって当然なんです。

 

 

と、なりますと、

もうお分かりいただけますよね?

 

 

意識面・精神面・感情面といったものにも、

自転車に乗れるか乗れないか?

といったような世界があることが。

 

 

この、瞑想しようとしているわけでもないのに、

瞑想している感じになってしまう状態は、

経験する他ありませんでしょ?

 

 

イメージなんて、全く役に立ちませんね。

 

 

自転車に乗れない人が、

乗れるところをイメージして、

乗った気になるのと、

実際に乗れるようになっているのとでは、

似て非なるものですものね。

 

 

 

ですから、なおさら、

自転車に乗れない人に、

より楽な乗り方や、スピードの出し方、曲乗りのコツの話をしても、

本当には全く分かりようがないように、

 

 

 

意識面・精神面・感情面について語る

言葉に対しては

慎重になる必要があるんです。

 

 

分かった気になるのは、むしろ百害あって一利なし

ではないでしょうか?

 

 

 

「分からない世界がある」

ということで、

その世界を知りたいと、一歩を踏み出すかどうか?

ただ、それだけだと思います。

 

もちろん、別に、踏み出さなくてもいいんです。

 

ただ、あくまで「分からない世界」であって、

分かった気になるのは危険ということですね。

 

 

そして、これは、舞台表現にも直結するお話です。

 

 

例えば、

「気持ちを込める」ことと

「気持ちがこもる」こととでは

全く違う世界の話であって、

延長線上ではないということなんです。

 

 

「気持ちを込めたい」人は、込めていいんですけど、

それは「気落ちがこもった」表現ではないということです。

 

 

 

このような意識面・精神面・感情面につきましては

昨年7月出版の

『筋力を超えた「張力」で動く!』(BABジャパン)

にも書いていますので、

参考にしてみて下さい。

 

 

 

 

 

「クラゲ立ち」も詳しく解説
DVD『張力の作り方 身体エネルギーの再発見』(BABジャパン)

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身体の使い方、意識の使い方、この一冊に
『筋力を超えた「張力」で動く!』

 

 

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