オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

どんな腕の状態か?これまでにない分析をしたけれど・・・

「お腹に力を入れる」

「軸をまっすぐに」

「お尻を締める」

 

といったものは

 

結果としてそうなるだけで、

自らそうしてしまうと、

本来必要な状態にはならない、

 

ということを、

ずっと言い続けているのですけど、

 

 

先日のクラスで厄介な状況に。。。

 

 

「腕を前に伸ばす」という動作です。

 

演技としての動作なのですが、

 

「欲しい・触れたいという気持ちから

思わず手を伸ばしてしまっている」

 

ということをしたんです。

 

 

私が手本を見せます。

 

この日の参加者は4名。

 

ひとりの人は、出来ていました。

 

あとの3名には難しい。

 

 

 

こういったものは、

そもそも、あまり身体の使い方に意識を向け過ぎますと、

かえって上手くいかないものなんですよね。

 

といって、気持ちだけでは

どうにもならないことも確かなんです。

 

 

ですから、

色々とイメージを伝えたり、

エネルギーの流れ方を伝えたりしたのですが、

上手くいきません。。。

 

 

で、とうとう、

私自身の身体(腕)の使い方を

 

これまで全く考えていなかった領域まで入り込んで

分析することに。

 

 

あっ!

これかぁ、と分かりました。

 

分かりはしたんですけど、

伝える前から、

これを伝えても出来ないだろうなとも

思いました。

 

 

さて、ここからが

冒頭の問題に。

 

(前置きが長い? 笑)

 

 

案の定、分析した腕の状態を伝えても

出来るようにはならなかったのですが、

(※利き腕ではない方では少し良い感じに)

もともと出来ていたひとりの人は、

私の分析結果を聞いて、

自分の腕の状態、

 

「あぁ、確かにそうなっているな」

 

とは思えるんです。

 

その人は、確かに、と思いながら

苦笑いを浮かべます。

 

分かりますよね?

 

「確かにそうだけど・・・」

 

と思うわけです。

 

 

つまり、

結果としてそうなっている

その状態は、出来ている人には

確かにそうであって、間違いないんですけど、

それは、出来ない人には

まぁ、ほぼ役に立たないわけです。

 

混乱するだけです。

 

ちなみに、

どんな腕の状態かと言いますと、

 

「腕が浮かんでいるのと、

前に伸ばそうとするのと

そのバランスが釣り合っている状態」

 

です。

 

 

もしかしたら、腕だけでしたら

そんなに難しくはないかもしれません。

 

けれど、

全身の動きの中でとなりますと、

やはり難しいと思います。

 

 

といったように、

出来ている状態の言語化は、

たとえそれが間違っていなくても、

そこから辿る…

つまり、

言語から動作への転換は

ほぼ不可能

なんです。

 

 

冒頭の「お尻を締める」などは

一見出来てしまうがために、

かえって罪深いわけです。

 

 

ちなみに、

この演技の動作、

出来ない人の原因はそれぞれです。

 

出来た人も、

以前から長いこと、この手の稽古を重ね、

理解が深まってきているから

出来ているわけで、

自然と出来てしまうということではありません。

 

身体的な理解と

頭の中での理解、

これを深めていくしかありませんし、

深めていけば、出来るようになります。

 

 

最後に、あらためて…

 

お尻を締めたり、お腹に力を入れたりって、

あまり素直に言うことを聞かないで下さいね。

 

身体化しやすい言葉の取り扱いには

ご注意を。

 

 

 

  

「クラゲ立ち」も詳しく解説
DVD『張力の作り方 身体エネルギーの再発見』(BABジャパン)

amazon 

 

 

身体の使い方、意識の使い方、この一冊に
『筋力を超えた「張力」で動く!』

 

 

【ワークショップ情報】
     
 
これ以降のワークショップ/定期レッスン情報は
こちらから
 
↓     ↓
 
 
【レッスン情報】
 
 
Body,Mind&Spirit 
 
本当の自分の身体は天才だ!
 
 
 
 
マイムから心と身体の平和を
 
 
ホームページ 
 
 
Twitter  
ORGANIC_JIDAI
 
Jidai Mime