力を出すにあたって、背骨を長く使う
というのは、
とても重要な要素なんです。
多くの人は、つい背骨を短くしてしまう。
これを別の言い方にしますと、
多くの人は力を出そうとして、筋肉を縮めてしまう。
本当は筋肉を伸びやかに使いたいんです。
もちろん、実際のところでは、筋肉は縮むことでしか
力を発揮出来ないんですよ。
自ら伸びることは出来ません。
ですから、何かするときは、
必ずどこかの筋肉が縮んでくれる必要があるわけです。
けれど、縮ませるところを間違ってしまいますと、
力みになってしまうんですね。
といって、どこを縮ませたらいいのか?
どこは縮ませてはいけないのか?
全身で動いている時に、こんなことは頭で考えても追いつきませんでしょ?
そこで、とにかく分かり易いのが
背骨を長く使うということなんです。
さて、背骨を長く使うとは、簡単に言いますと、
背骨のS字を真っ直ぐにする感じです。
ただ、体を丸める(閉じる)時も反る(開く)時も長く使うので、
いつでもS字を真っ直ぐにというイメージでは
合わないかもしれませんけれど、
基本的には同じです。
そうしますと、体の開閉を繰り返しましても、
常により長くという使い方が出来るんですね。
つまり、長く使うといった時に、
目一杯長くしたら、それ以上長く出来ないから
その長さで止まってしまうというわけではないんです。
そのような意識ですと、「長く使う」とならず、
「長くした」で終わってしまい、結局力みになってしまうんですね。
動きのない状態は力みなんです。
ということで、
何か力を出さなければいけない時、
どうしたらもっと背骨を長く出来るか?
いつでも試してみて下さいね。
アートマイム公演 2月8日(火) 19:30~20:30