生きる意味って大事でしょうか?
生きる意味が大事だと、世の中でよく言われるようになったから、
自分にとっても大事だと思うようになっているのでは?
スポーツの世界ではある時期から、
「楽しむ」がキーワードになっていて、
楽しむ方が結果が出ると思われるようになったようで、
どの選手も「楽しみたい」と言いますよね?
けれど、以前は「一所懸命」といった類いの言葉と結果が結びいていたと思うんです。
その「一所懸命」の時代に「楽しむ」なんて口にしたら、というよりも、
楽しむと思っただけで、良くないことを思ってしまったと反省したのではないでしょうか?
つまり、
言葉の流行があるだけだと思うんですね。
本当に自分の言葉なのかどうか?
時代に振り回されているのではないか?
大事なことだと思うんです。
で、生きる意味。
生きる意味を見出さないといけないみたいな時代になっているだけで、
昔々は、そんな言葉に振り回されることはなかったと思うんです。
「生きる意味」を「幸せ」「生き甲斐」という言葉に置き換えても同じ。
もちろん、昔も個人個人ではいろいろ思うところはあったでしょうけれど、
それは本当に、その人の中から出てきたもの。
スポーツでの「楽しみたいと思います」と真剣勝負に向かっていく時の
その人の「楽しむ」は、
時代に振り回されて言っている場合は、無意味ですよね。
真剣に勝負をしたのに、楽しめなかったら後悔するんでしょうか?
そもそも楽しむをどんな意味で使っているのでしょう?
生きる意味が大事だと思わないといけないみたいな雰囲気に呑まれてしまいますと、
むしろ苦しくなってしまうのではないでしょうか?
生きる意味を、わざわざ言葉にして認識しなくても、
無意識レベルで分かっている場合もありますし、
逆に、自分の頭で考える生きる意味に酔ってしまっている場合もあるのではないでしょうか?
誰でも自分の物語を生きるしかありません。
その物語が、外から与えられてしまえば、
どんなに素敵そうであっても、
その人にとっては嘘の物語。
生きる意味が大事かどうか?
自分の物語の中で、それはどんな意味があるのか?
考え直してもいいのではないでしょうか?
アートマイム公演 2月8日(火) 公演写真