先日、個人レッスンの最中に、
困ったリクエストをいただいてしまいました。
困ったと言いますのは、
全く自分の経験の範疇ではないと思い、
そのことについて考えたことがなかったからなんです。
リクエストされた内容はと言いますと、
ボクシングなのですが、
試合において相手を自分のコントロール下に置く方法なんです。
指導者である元プロの方は、その方法を伝えていて、
教えを受けている彼(A君)も、一応分かってはいるようなんですね。
けれど、元プロ方曰く
「出来ていない」
で、
「どうしたらいいでしょうか?」
と。
私、困ってしまいました(苦笑)
身体表現での“空間支配”や“客席を取り込む”というのとは、
明らかに違う話です。
と言いますか、
それを前提とした上での話なんですよね。
そこで、既に伝えているものが、具体的にどんな方法なのか?
尋ねたんです。
そうしましたら、実は以前にある動画(空手系)で聞いたことのある方法だったんです。
(その動画では、まるで秘伝であるかのような話でしたけど、
プロのボクシングの世界では、当たり前の方法なんでしょうか??)
けれど、その時は、私は戦うわけではないので、
ただヘェ~と思うだけで、自分には無関係だとしてたんです。
それが、まさか、ここでその話が出るとは!?
だったんですね。
で、無関係なものですから、どうしたらいいか?と聞かれましても、
それこそ、どうしたらいいの?(笑)
ただ、そんなこともいっていられませんから、
まずは、動きを見せてもらったんです。
そうしますと、明らかに元プロの方とA君とでは、
動きが全く違うんですね。
つまり、A君が言われたことをやっているようには見えなかったんです。
けれど、どうもA君は頭では言われたことをやっているらしいんです。
で、もう一度見せてもらったところ、
あることに気がつきまして、
そのことを伝えましたら、元プロの方がハッとしまして、
改めてA君に伝え直したんです。
そうしましたら、どうでしょ!!
ものの見事に動きが変わったではないですか!
元プロの方も、A君に「それだよそれ!」と。
いやぁ、よかった。。。ホッとしました(笑)
もともと、この個人レッスンは
A君を世界が狙えるように身体意識をそのレベルにしたいと、
元プロの方が連絡を下さったところから始まっているんですね。
実際、A君の成長振りには目を見張るものがありまして、
私の方も、これ以上何か伝えられることはあるの??
と思ったりもしているのですけど、
このお話のようなことがありますと、
そんな無茶な!というリクエストでも、
何かしら役に立てる可能性はあるのだなと、
これからまたどんなレッスンになるか?
ドキドキしつつも楽しみ。
思わぬ世界が垣間見えるのは、楽しいですね。
アートマイム公演 2月8日(火) 公演写真 次回は8月22日(月)