パントマイムを観るだけでなく自分でするって、特殊なことだと、やはり思われますでしょうか?
パントマイムは人前で表現をすることが目的ではありましょうけれど、
それは好きな人、そうせざるを得ない人がすればいいことだと思うんですよ。
何もわざわざ表現を目指さずとも、パントマイムを楽しんでいただけたらなぁと思うんです。
さて、この2日間で多くの方にパントマイムの公演を楽しんでいただくことができました。
ありがとうございま~す!
そして皆さん、作品自体もさることながら、身体に目がいったことと思うんです。
「身体ってすごい~~~っ!!!」
けれど、全然凄くないんですよ。
もちろんパントマイムとしての特殊な動き、多少はありますけれど、それは単にテクニックの話でありまして、
ごくごく普通の身体です。
ただ、一般的には成長する(大人になる)につれ、どんどん身体の使い方が世間の常識に騙されて悪くなってしまいますから、
そういった身体から観ますと、「すごい~~~っ!!!」ってなってしまうだけなんです。
ですから、誰もがみ~んな、そのすごい~~~っ!!!身体を手に入れることが出来るんです。
いえ、手に入れるというよりも、「取り戻す」ですね。
本当の元(素)の身体なんですから!
私JIDAIのパントマイムはポーランドのパントマイムをベースとしていまして、非常に呼吸を重視しているのが特徴。
ですから、やればやるほど、身体が中から活性化していきます。
これは身体の使い方云々や体型云々よりも、まず最初に大事なことですよね。
身体にエネルギーを通す。それも満遍なく通す。
大抵はその流れに偏りがありまして、自分ではなかなか気が付けませんね。
パントマイムを練習しますと、そのことがよく分かるんです。自分で気付ける!
そしてパントマイムを健康法と考えた場合、他の健康法には無い最大の特徴があるんです。
それはですね・・・
「身体・呼吸・心」の3つと向き合う。
それも第三者の目で。
この第三者の目で向き合うということが、非常に大事!!!
「身体・呼吸・心」の3つ全て同時に向き合うということ自体が、稀だとは思います。
大抵はこのうちの2つまでだと思うんです。
で、もし仮に3つともに向き合うものがあったとしましても、おそらく主観に基づくものでしょう。
その点がマイムは大きく異なるんです。
といいますのは、パントマイムは身体表現・・・表現、つまり第三者に見せることを目的としているわけですから、自分勝手な主観でうまく出来ていると思っていたのでは、成り立たちませんね。
「思い込み」が排除されるというわけです。
そしてそれは
「呼吸の心に対する影響、身体に対する影響」
「心の呼吸に対する影響、身体に対する影響」
「身体の呼吸に対する影響、心に対する影響」
このトライアングルの関係を思い込みではないところで大事にするということですから、
どこかだけが突出することや、埋没するということが避けられるんです。
いびつですと、はたから見て分かります。
本人も分かります。
私が掲げています
『パントマイムから心と体の平和へ』
は、抽象的なものではありませんで、実現の度合いが分かる、具体的な方法を持ったものなんです。
多くの人が(人前での表現はせずとも)パントマイムをすることで
「自分の心と体のケア」
をしてもらえたらなぁと思います。