表現技法のベースが何か?
バレエでしたら、バーレッスンに集約されるのだと思いますし、日本舞踊でしたら、歩きや首振りでしょうか?
踊りの表現技法のベースは、形や動き方、あるいはリズムの取り方にあると思うんですね。
入門したての時に教わるものが何か?というのが、おおむね、その表現技法のベースだと思うんですけど、いかがですか?
(体験入門みたいなものでは違うと思います。体験では楽しさを味わってもらおうとしますから。)
では、パントマイムでは何がベースになるのか?
おそらく一般的には、「体の分離」だと思います。
体の分離といいますのは、首だけ動かすとか、胸だけ動かすといったものですね。
体が波のように動くのは、これを上手く連動させているからですし、分離自体を見せるように動きますと、人形のような動きが出来るわけです。
ですから、クネクネ動いたり、人形のように動いたりするのが、パントマイムだと思われるのは、自然なことなのかな?と思います。
いずれにしましても、こういったパントマイムは体の動かし方が、その表現技法のベースになっていますから、踊りとの相性がいいんですね。
(パントマイムって踊りなんじゃないの?という方も、多くいらっしゃると思います。)
で、残念ながらと言いましょうか(もちろん、残念ではないのですが・・・)、私たちのオーガニックマイム(ポーランドのステファンのアートマイムが源流)は、ベースが全く違うんですね。
形や動き方ではないんです。
私たちのマイムの表現技法のベースは
「呼吸」です。
呼吸がベース???
って思われるかもしれませんよね。
何だか、分ったような分らないような・・・いやぁ、分らないなぁ、という感じだと思います。
これは特殊な呼吸法をするといいうことよりも、呼吸と動きを同化させることが、重要なポイントなんですけれど、「呼吸と動きを同化」なんて言われますと、ますます分らなくなってしまいますよね。。。
時々、聞かれるんです。
「(オーガニックマイムは)他のパントマイムと何が違うの?」って。
形や動き方に特徴があれば、つまり表現技法のベースが踊りのようにそこにあれば、分りやすい説明も可能なんですけど・・・ふぅ~。。。
まぁ、今はそれはそれとして、この呼吸がベースということ、クラスでは今まで少し難しく伝えていたような気がするのですが、ここにきて、ようやく分りやすく伝える方法が見つかりました。
見つかってみると、何でもない方法なんですけどね。
この、呼吸がベース、呼吸と動きが同化するということを体感しますと(とっかかりは、そんなに難しいものではありません)、表現力が増すであろうこと、動きがよくなるであろうことが、容易に実感出来るようで、これも嬉しいことですね。
良かった~!という感じです。
ここに、エネルギーを生み出すための呼吸のやり方を加えていけば、かなりオーガニックマイムになってきますね。
表現技法のベースが何か?
これをきちんと抑えていくことは、やはり重要ですね。
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