オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

「舞台上で、今ここにいる」「空間を変容させる」「自分が変容する」

型があるものは、学びやすいですよね。

一方、自分の中から出てくるものを自由に表現したい、という人も多いですよね。



私たちのアートマイム、オーガニックマイムには、型がありません。

かといって、自由でもありません。



学びづらそうですね(笑)

やりたい人も少なそうです(苦笑)





では、そんな

型を学ぶでもなく、自由でもない中で、

何を学んでいるのか?





3つ挙げたいと思います。




「舞台上で、今ここにいる」




「空間を変容させる」




「自分が変容する」





型を重視するかどうか、自分の自由の大事にするかどうかにかかわらず、
既にこういったことを耳にしたり読んだりしたことのある人もいると思いますし、
初めての方も、この3つを心に留めていただけたら、
表現に対する新たな視点が得られると思います。



けれど、こういったものは、


どうしても抽象的になってしまうがために、

精神論で行なわれてしまいがちなんですね。





だって、よく分かりませんでしょ?(笑)




かくいう私だって、こういったことを意識して学んできたわけではないんですよね。

抽象的にこういったことに思いを馳せていても、身につかなかったかもしれないとも思うんです。





重要な点は、アートマイム、オーガニックマイムの技術を身につけるということは、
結局、こういうこと・・・ということなんです。



技術を学ぶ中に、これらの要素が組み込まれている。

いえ、「技術を学ぶ中に」ではなく、「技術の中に」といったほうが、正確ですね。




つまり、

一般的には、技術を身につけることは肉体的なこととして、
先に挙げました3つの要素を習得することは精神的なこととして、別に扱われるところですが、


アートマイム、オーガニックマイムでは技術に内包されているものですから、
本当に技術が身についてしまえば、この3つの要素は習得できてしまっていることになるんです。




ですから、「舞台上で、今ここにいる」「空間を変容させる」「自分が変容する」ということを


意識的に身につけるか?

結果として身についてしまうか?


それはどちらでもいいと思うんです。




いえますことは、

アートマイム、オーガニックマイムを、ただただ純粋に学ぶことができれば、
この3つを身につけていくにあたっての問題はないのですが、

数ある身体表現技法のひとつだという認識のままでは、マイム自体はもちろん、
この3つに関しましても、相当に学びづらいものになってしまうのでは?

ということなんです。



何しろ、型はない上に、自由でもないわけですから(笑)



ところが、実のところ、型がなく自由でもないということが、重要なんです。




型がありますと学びやすいわけですが、それは取りも直さず、考えなくて済むということ。
表面的になりやすいということ。

型がありますと、それっぽくはなりますけれど、「それになる」こととの違いに気がつきづらい。

型を見せることで、「マイムです」ということが強く伝わるようならば、
それは失敗だと考えるわけです。




けれど、自由に自分らしいマイムというのでもない。

こういったものは、得てして、マイムっぽい自分勝手なものになりがち。


さらに、自由といいましても、今の自分をベースにしていますと、
天才でもない限りは、心も身体も単に不自由なことに気がついていないだけとなってしまいます。






武道には大抵、型がありますでしょ?

実践には役立たないけれど、伝統的に練習するものだから、やるものだと思われがちのようですけど、
あれは、身体の使い方を根本的に作りかえるためのもの、というのが本当のところ、とのこと。



型は一見、不自由で、それこそ型にはめられるような

感じがするかもしれませんけど、

むしろ、

本当の自由を手に入れるためのものなんですね。





アートマイム、オーガニックマイムも同じ考え。


そういったより自由度の高い、非日常的な身体の使い方を身につけるためには、
一見不自由で型にはめられるような感じのする動きを学ぶ必要があります。


その意味で、自由ではない。




と、同時に、もうひとつ自由でない点があるんです。



マイムは表現ですから、


観客への伝わり方を考える必要があります。




アートマイム、オーガニックマイムはダンスではなく演技であって、
それも言葉を使わず、演者の内面の動きと観客の感覚を同調させるための、
ある方法(主に呼吸とエネルギーの使い方)を学ぶ必要があるんです。



自分勝手に思いを込めて表現すれば伝わるとは考えないので、やはり不自由に感じると思います。

けれどそれも、最終的には、



「伝わる」という点での

自由度と精度が増す



ことになるわけです。





このように、型もなく自由でもないことが、
どうしても精神論的で抽象的になりやすい
「舞台上で、今ここにいる」「空間を変容させる」「自分が変容する」を、
実現させる力になっていくんです。






 1月14日 『「立つ」「歩く」の悩みから解放されるためのレッスン

                 https://www.facebook.com/events/926806230746355/




    1月10日 『トーラス呼吸(「メビウスの輪の呼吸」改め)

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           1月17日 『原始歩き同好会

                 https://www.facebook.com/events/1693529960887823/




       
      1月17日 『動作塾』(今月のテーマ「刀で斬る」)

                 https://www.facebook.com/events/865253076926594/






   1月28日 『声(音)を身体に響かせる〜自分の真実に出会う

                 https://www.facebook.com/events/932496840176428/




       
                  2月10日
 

       『マイミクロスコープ 


      〜夜のアートマイム劇場〜』


                 https://www.facebook.com/events/862835180501728/





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