オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

真央ちゃん、がんばって~!

フィギュアスケートのフランス大会では、浅田真央選手はキムヨナ選手にずいぶんと大きな差をつけられてしまいましたね。

ジャンプの成功、失敗はともかくも、演技力の差はいかんともしがたい感じです。。。
真央ちゃんはなんだか、どんどんマシーンのようになっていっているような気がしてなりません。。。

一方、キムヨナは大人っぽい演技も非常に魅力的。
真央ちゃんもがんばって大人っぽい演技に挑戦していますけれど、どうしたって大人っぽくはなりませんね。。。

それは顔立ちのせいや、性格のせいではないと思うんです。
思いますに・・・

体の使い方に問題が。

大雑把に言ってしまいますと、
●真央ちゃんの演技での体の使い方は直線的なんですよね。
●対しましてキムヨナは捻れ系。

もちろんそれだけの問題ではありません。
もうひとつ大きな問題。
それは・・・

呼吸の力を使えているか否か?

う~ん、、、これは説明が難しいですねぇ、、呼吸をしているかしていないかとは違いますからねぇ。。。

この呼吸の力に関しましては、真央ちゃんに限らず一般のお芝居や演劇をやっている方たちも同じ問題を抱えていまして、
それが演技力の不足に繋がっているんです。

呼吸の力が使える(強く)ようになりますと、後ろ姿が絵になってくるんです。

実際、キムヨナの背中は美しいですよね。
で、衣装もその背中を見せるようなものになっていますよね。
真央ちゃんには、その印象は無いと思うんです。後ろ姿の表情が乏しいので、衣装も背中を隠すようなものになるのでしょう。

真央ちゃんはどちらかといいますと、ほわ~っとした感じが持ち味ですよね。
呼吸の力が使えない(弱い)ということの裏返しではありますけれど、
妖精のようなかわいらしいほうが向いていると思うんですよね。

フィギュアスケートの競技の世界での良い悪いは分かりませんけれど、大人っぽい演技はどうしても出来ない。。。シリアスな感情が弱い。。。わけですから、
やはりほわ~っとかわいらしい演技で(本人はかわいらしくしようとしているわけではありませんで、ですから演技というよりもそういう存在といった感じですね。)、
見る人を魅了してしまう力を存分に発揮したほうがいいんではないかなぁ、、、と。

私のクラス生に同じタイプの人がいるんです。
その人は自分の持ち味を十分に活かして、軽い親しみやすい、そしてかわいらしい存在感で観る人を魅了しています。

あぁ、、、真央ちゃんにはロシアのタラソワコーチは向かないんじゃないかしらねぇ。。。